今回は「めんどくさがりの謎」について書いていきたいと思います。
むずかしい問題や頭を使う課題を行うと、
〇「できないよ~」っと訴える
〇「やりたくないっ」と不満を出す
〇怒って拗ねる
〇拒否したくて床に寝転がる
〇癇癪が起きる
などの行動をするお子様がいます。
ある程度は受け入れながらも次のステップへ行けるように促していきます。
→癇癪が起きるお子様は拒否の行動やサインを獲得させる
→行動で拒否するお子様は言葉で言う機会を作る
→言葉で言えるお子様は報酬や好子なども利用して我慢を学んでもらう
などを療育では行います。
こういった拒否や抵抗の中に「めんどくさい」という要素が影響していることが多々あります。
なんでうちの子はこんなこともめんどくさがっているんだろう?
いつも手間を掛けたくないこの感じはなんでだろう?
なぜいつもやってもらおうとするのか?
という保護者の方も少なくないかもしれません。
この「めんどくさい(めんどくさがり)」にはそのお子様を理解するために必要なヒントが隠れていたりします。
一番多いのが、「難しい」ということです。
私たちがこんなことで?と思うことでもそのお子様の特性や脳神経系のネットワーク上は「難しい」ことが多くあります。
ということは、スモールステップが出来ていない可能性があるのです。
その課題や行動を行うためには、その前に必要なスキル獲得や練習が必要かもしれません。
私たち療育支援者はそのスモールステップを見抜いて、適切なレベルの課題を提示することが仕事です。
しかし難しい要因だけではない「めんどくさい」も多いように感じます。
特性的に性格的に「めんどくさい」と感じやすい側面を併せ持っているように思います。
それは自分の興味やこだわりが強く、その他のことへの興味が薄い特性の影響も受けているかもしれません。
また一部のお子様は「脳が混乱しやすくなる特性」を持っているお子様や「出来ないと思うとすぐに拒否する回避する特性」を持つお子様もいます。
そういった場合と「めんどくささ」が関連していることもあります。
理由がどうであれ、
◎やったらできるんだ!!
◎意外とできちゃうものなんだ!!
◎僕(私)もできるんだ!!
◎もっとできるかも
◎やったら気持ちいい
◎やったらいいことがあった
◎楽しかった
と思えるようにスモールステップで課題を提示して楽しみながら乗り越えられるように促して支援しております。
例えば、風船を上にポンポン舞い上げる事でも
●眼球運動の問題
●ボディーイメージの問題
●予測や推測の問題
●体と眼球の協調運動の問題
●風船と言う物体の動きへの理解
などが関係しています。
何がそのお子様にとって課題でなにをすればいいか?を毎日考えながら支援しております。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
療育の話第22回「めんどくさがりの謎」
教室の毎日
25/03/04 11:55
