療育のお話第28回は「境界知能 前編」について書いていきます。
「境界知能(英語:Borderline intelligence)」とは、知能の一部を数値化した知能指数(IQ)において70以上~85未満の方々に対して使われることがある言葉です。
境界知能は、一般平均のIQ85~115と知的障害とされるIQ70未満の間に属します。
平均と障害のはざまになりますが、なかなか今まで一般的に理解されてこなかった境界域になります。
IQが70未満ですと早期に発見され、福祉支援としてサポートされる手厚さがありますが、境界域ではなかなか発見されないことも少なりません。
今でも一般の方に「境界知能」と言って理解できる人はどれくらいいるでしょうか?
ある統計上では約14%がこの境界知能に該当するといわれています。
14%というと1000万人以上いるのです。
学校の35人クラスがあるとすると5人くらい境界知能のお子様がいるという計算になります。
これは驚異的な事実かもしれません。
数百万人以上がその事実を知らずに困難さに向き合っている可能性があるのです。
気付かない方が適応できる場合はいいのですが、気づかないことで困難さや苦しみが増えるケースでは気が付いた方がよいかもしれません。
そういった意味でも今回の記事は少ないながらも役に立てられればと思っています。
知的障害を持つ方より認知機能が発達しているために傷つきやすい脆弱性があったり、非行に走る方も少なくありません。
次回詳しく説明していきたいと思います。
いつもお読みいただき、ありがとございます。
療育のお話第28回「境界知能 前編」
教室の毎日
25/03/17 09:23
