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療育のお話第33回「認知の発達 後編」

教室の毎日
療育のお話第33回は「認知の発達 後編」について書いていきます。



小児期の行動の多くはきっかけの刺激に誘引されたり、過去の学習で強化されてきた結果によって引き起こされるものも多くあります。

こういった自分の意思ではなく、誤った行動学習をしていることを「誤学習(ごがくしゅう)」といいます。

問題行動や誤学習を減らし、適切な行動が増えるように促すことが大切です。

そのためには分析も必要になります。

ABAによるABC分析などはその典型です。

その行動によって
①注目が得られる
②要求が通る
③嫌なことから逃避・回避できる
④好きな感覚刺激が得られる

等の理由がその行動を強くする(強化)要因となります。

何が自分の子どもの問題行動の要因や強めている原因なのかを知ることで対処法がわかっていきます。

グズるたびに報酬を与えると、グズり行動が強化されてしまいますので気をつけなければなりません。
 
次に遊びの発達です。

①感覚あそび(五感を使った感覚刺激)
②象徴あそび(見た手遊び・仮定遊び)
③集団遊び(鬼ごっこやかくれんぼ)
④ルールあそび(スポーツやゲーム)

等が順番になります。

一つずつ階段を上るイメージで楽しみながら遊びも発達していけるといいですね。

SSTには様々なスキルがあります。

①あいさつスキル
日常生活で使う挨拶ができる。
挨拶を返せるだけでなく、自ら率先して挨拶できることも大事である。

②話している人の顔を見れるスキル
話している人に注目できなければ、指示や話の意図がわかりません。会話の基本と言っても過言ではありませんが、獲得が当たり前すぎてできないことが理解できないこともあるかもしれません。
発達特性によっては人にあまり興味を持たない場合もあります。その場合はこのスキルが獲得できるように人への興味も増やしていう工夫が必要です。

③模倣スキル
人の真似をすることで新たな学習や行動を獲得しやすくなります。
またモノマネは誹謗中傷でなければユーモアの一種でもあります。
模倣ができないお子様は保護者が逆に真似をする逆模倣を行い、その楽しさを伝えていくことも効果的ですよ。モノマネゲーム楽しいのでうまく活用できると興味が強くなりますよ。

④個別あそびスキル
好きな趣味や遊びがあることは、さまざまなスキルの獲得につながったり、嫌なことを我慢する理由になったりします。
ゲームなどは時間を決めて切り替えの練習をすることが必要です。

⑤集団あそびスキル
同じ遊びができる平行あそびや一緒に遊ぶ集団遊びにはたくさんのソーシャルスキルが必要になります。
またその集団でトレーニングすることによる多くのスキルを獲得する機会に恵まれます。順番やルール、相手の気持ち、勝ち負けなど様々な要素に関してまなぶことができます。

⑥感情スキル
感情の理解と表現を身に着けていくことが大切です。
まあいいかといった社会的妥協や深呼吸などを通した身体的脱力なども対処法として大切になります。共感スキルや応援など協力から生まれる感情スキルの向上もコミュニケーションスキルの向上に役立ちます。

⑦謝罪スキル
ごめんなさいと謝罪する場面はだれでもで合わせます。
そういったときに謝罪できるかどうかは大切になります。
相手が謝ったときに許すスキルも同時に練習していくと良いでしょう。

⑧お願いと要求のスキル
「貸して」「やって」「ちょうだい」「手伝って」などの言葉で要求を伝える方法を知って使えているのとそうではないのでは大きな違いがあります。
問題行動ではなく正しい要求ができれば正しい報酬が得られるように設定していくことが大事です。

⑨忍耐・我慢スキル
我慢をするほうが得である場面は多くあります。
順番を守ると良いことがある、ルールを守るとできることがあるなど我慢が必要なシーンは多くあります。獲得に時間がかかるものなのでできたら褒めるを繰り返して気長に成長を見守る必要があります。

⑩断りスキル
自分が嫌な時に「嫌」といえる、不参加を表明する、休むなどの表現スキルが必要な時もあります。ただ逃避や回避したいときの表明は却下もしくは無視することで不必要な断りを強くさせないようにしていくことも大事になります、

⑪コーピングスキル
リラックスするために〇〇する、嫌な気分の時に〇〇する、話を〇〇に聞いてもらうなどストレス対処法を多く持っているほど良いとされています。

⑫未来予想スキル
雨が降りそう、今日の予定は〇〇、将来の夢は〇〇、など見通しを持つことにより行動が変化します。
ライフスキルにも関係していきますので大人に近づくほど大切になります。

⑬過去をさかのぼるスキル
時系列の理解や記憶力の問題もありますが、過去を思い出すことができることも大事なスキルです。

たくさんのスキルがありますが、ひとつひとつ習得していけるといいですね。


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