療育のお話第35回は「遂行機能から考える②」について書いていきます。
遂行機能の発達に問題があると、でかけるときに何を持っていくべきかわからない、ということが起きます。
意識が出かける先にしかなく、思考が挟めない場合があったり、時系列で未来を推測することの難しいことからも生まれます。
また遅刻や忘れ物をしてもそのあと何が起きるか想像がつかないこともあります。
注意しただけでも感情がコントロールできなかったり、達成感を感じにくかったりすることも前頭葉の問題から起きてしまうことがあります。
自分の気持ちがコントロールできず、癇癪が多いのもこういったところの影響があります。
何度言っても同じことをしてしまうのはこの「遂行機能の問題」を抱えているかもしれません。
遂行機能の発達の多くは、自然に学んで発達する過程を取りますが、障害や特性により発達が遅れる場合があります。
ASDやADHDのある人は遂行機能が低い場合が多いと言われています。
この遂行機能は一般的には、学童前期から20代後半くらいまでに発達するといわれています。
小さいときに遂行機能に問題を抱えていても学習やトレーニング、環境などによって発達が進む場合も少なくありません。
ですので早めに気づいて、早めに理解をしてあげて、早めに療育を行えるとそれだけ発達を促す期間と機会を手にすることができます。
この続きは次回また書いていきますね。
療育のお話第35回「遂行機能から考える②」
教室の毎日
25/03/26 10:18
