療育のお話第37回は「遂行機能から考える④」について書いていきます。
今回から問題別に「遂行機能」を考えていきます。
①なかなか活動に取りかかれない
未来を予測できなかったり、出来上がりを意識できない、今の自分の興味にとらわれてしまうことからなかなかやるべきことに取りかかれないことがあります。
残り時間をわかりやすくしたり、予告をして理解を促したり、一緒に行動をして見本を見せてあげたりできるといいですね。
視覚的にわかりやすいカードなども使ったり、一緒に優先順位を決めるサポートをおこなったりするといいでしょう。
「最初に~やって、そのあと~やって」といった2重3重指示を行うと難しい場合は、1つ1つ指示を区切って伝えていくことも大事です。
とりかかってもなかなか終わらない時は、集中することが難しかったり、興味の方向性が異なっていたりします。
また自分の世界観に逃避してしまったり、客観視や未来予測が難しくて「できていないことに気づいていない」こともあります。
難しい場合は、課題を変更したり、細分化と言って細かく分け足り、時間で区切ったりする方法があります。
方法がわからない場合は手順をイラストなど分かりやすい形で提示するといいでしょう。
やる気の問題は、報酬を加えたり、楽しく活動を再設定してあげたり、〇〇できなくなるよー、といった提示も有効ですよ。
また次回続きを書いていきますね。
療育のお話第37回「遂行機能から考える④」
教室の毎日
25/03/31 11:40
