こんにちは!bee.for kidsです😊
皆様連休は楽しまれましたか🌱
季節の変わり目です。体調崩されないようにご自愛くださいませ🧡
今日もbee.for kidsでの取り組みを紹介したいと思います!
今回は「もっと難しいことかけ算をしたい!」とご要望があった2年生の男の子📄意欲があり素晴らしいのですがこのお子様には少し違和感を覚えました。なぜなら足し算や引き算ができないのに「掛け算をやりたい!」とおっしゃていたからです。お子様の学習のレベルは1桁+1桁でも指折りをしたり、○+○+○となると途端にフリーズしてしまうレベル。学校でもレベルを落として宿題を出してもらっている状況でした。お母様も「このまま進んでいいのかな」と心配されています😭
まず、なぜこの状況に陥ったかを考察します😳
① 認知の歪み(0−100思考)
② 国語力
③ 算数力
この3つが主な課題だと分析しました🧐
① このお子様、個別の他の課題中にもできなかったら「教えて」と質問せず、離席してわざと悪いことをしたり、間違いを指摘すると「わざと間違ったんやで!」と間違いを認めないことも。お友達との間でも、自分が詳しいキャラクターについてお友達がわからなかったら「知らないなら黙ってて!」と強く言ってしまったり、逆に自分がルールを理解せずお友達から指摘された時には「ごめんね」「教えて」というのではなく笑ってその場をやり過ごすといったことが多々ありました。
「わからないこと、間違えること=ダメなこと、できること=当たり前」「わからない、できない自分が許せないからお友達にも強く当たってしまう」心理状態だと評価しました。この思考のことを「認知の歪み」また「0−100思考」などと言います。自分をよく見せようと精一杯な彼にお話ししてみました。
「あなたは頑張り屋さんだし、賢いからなんだってすぐにできる。100点だって簡単に取れると思っている。だから先生は、あなたができることに興味はない。できないこと、どんなことに悩んで、どんなことを難しいと思って、どんなことに傷つくのかを知りたい。わからないことは悪いことじゃない、質問も失敗もたくさんすればいい。たくさん悩んで頑張っている姿を見せてほしい。力になりたいと思っているから。約束できる??」お伝えすると少し訝しげに「うん」と頷いてくれました。これは日にち薬です。毎回伝え続けていきます。
② では個別療育内で一言日記帳などで気持ちを伝える機会を設けました。経験した出来事を5W1Hで話すこと、感情を正しく言葉で表現すること、表現することで経験や気持ちを他者に共有するのは楽しいことを経験していただきます。またこれは文法や国語の勉強、いずれ出てくる算数の文章問題の読解にもつながります。算数力は国語力。国語の勉強も実施します。
③ ①②を大切にした上で、本題のお子様ご希望の「かけ算」を実施します。ただ土台の足し算と引き算も大切。苦手意識からやる気をなくすことがないようにお子様が好きなキャラクターを用いてゆっくりと時間をかけて実施します。プリントを見せた途端「やりたい!」と言ってまずキャラクターの名前をカタカナで書き始めました!①②の効果か「オってどうやって書くんだっけ?」と素直に質問してくれたり、意図してはいませんでしたがカタカナの書き取りと質問することの練習にもなりました😂足し算から掛け算へ土台を整えながらペースに合わせ実施すると、いつになく真剣なお顔で取り組んでいただけました!
beeでは学習や身辺自立の土台となる心の発達を大切にしています。成功すること、100点満点を取ることだけがすべてじゃないよ。失敗したり悩んだり泣いたり恥や汗をたくさんかいて経験できるこの過程を楽しんでいこうね🧡
この記事を書いた人:はしのくち
放課後等デイサービス【成長事例】
教室の毎日
25/05/07 14:16
