これまで私は、スクールカウンセラーや非常勤大学講師の職に就き、長年にわたり不登校、ひきこもり支援のボランティアに参加してきました。スクールカウンセラーでは、小、中、高校で児童生徒や保護者のカウンセリングを実施し、不登校やいじめ、進路、対人関係、家族関係、発達障害、精神疾患等にまつわるお話をお伺いしてきました。問題の本質は、多面的で単に個性や特性、家族関係などと断定しにくいものです。個人やご家族の問題の因果関係にこだわるのではなく、円環的に見極め解決を目指しています。
また、昨今、ひきこもりが社会問題となり、さらなる対応が求められています。これまで就労支援や訪問支援が行われてきましたが、まだまだ十分とはいえません。今、私たちに出来ることは、発達段階の初期から支援の手を入れることではないでしょうか。未就学の時点から発話やコミュニケーション、学習、日常生活の問題に対する個別療育を行うことや、子どもたちの成長の質を高めることが大切だと思われます。これらの療育や支援によって、子どもたちが自力で問題を解決する能力や人生を生き抜く力を身につけることができれば、学校や社会で起こっている様々な問題に対する一助となるのではないかと考えています。
最後に、保護者の方々へお伝えしておきたいことがあります。お子様の事を一人で悩まないでください。一緒に考えていきましょう。私自身の経験や体験を「KIDSBASEさんかく」で活かすことができれば幸いです。ご連絡お待ちしております。
公認心理師 臨床心理士
田原直久
公認心理師スタッフ
スタッフ紹介
20/12/09 16:18