てらぴぁぽけっとの1日は
Aクール(10時~12時)未就園のお子さんが多いです。
Bクール(13時~15時)静かな環境での療育を希望されるお子さんが主になります。
Cクール(15時~17時)幼稚園や保育園から帰ってきたお子さんが、そのままいらっしゃいます。
Cクールには、来年、小学校に入学するお子さんたちもたくさんいて、就学に向けての学習に取り組んでいます。
この夏、先生にはきっと一生忘れられないであろう出来事がありました。
Bクールの時間、ある男の子と、いっしょに数のお勉強をしていました。
彼は、おはじきを使えば、10までの計算は足し算も引き算も上手にできます。
ただ、小学校に入れば、おはじきがいつもそばにあるわけではありません。
そろそろ、指数字で解けるよう、最終的には頭の中でイメージできるところまで頑張りたいと考えていました。
その日、先生は両手をパッと開いて
「さあ、先生の指、何本ある??」と言いました。
先生、てっきり、先生の指をいつものように、指差しして「1・2・3・・・」と数えてくれると思っていました。
けど、彼は、先生の指に、自分の指を1本1本重ねて数え始めたのです。それは、まるで指同士を「こんにちは」と挨拶させるようでした。
一瞬、「んんん!?」と思った先生でしたが
先生、なんだか、すごくあったかい気持ちになったんです。
彼は、この夏休み、本当によく頑張りました。
去年の夏は、言語の学習をしていた彼。
「い」の口や、「う」の口の練習を頑張っていました。
でも、今年の彼は、平仮名は読むのも書くのも上手です。
カタカナだって読めます。
ピアニカだって、何度も何度も練習して、上手に弾けるようになりました。
自分から、お友達に声をかけて、遊ぶこともできます。
先生やお友達との会話も上手になりました。
数えることも、びっくりするほど練習したんです。
だから、計算も上手にできるんです。
すると、まず、表情が変わりました。
どこか不安そうに見えた彼でしたが、今は自信に溢れています。
彼の根気は、真似しようと思って真似できるものではありません。
そして、この根気は、彼の根底であり、なかなか他の人にはない、人生最大の武器になってくれるでしょう。
平仮名が書ければおりこうさんというわけではありません。
計算ができれば、何でもいいわけでもありません。
それらは、ただの結果にすぎず、これからも大切に育むべきは
「彼が彼という人」であることなのだと先生は思っています。
彼の小さく、細い指から伝わる、あたたかさや、やさしさは、きっと、これからの先生の道標となるでしょう。
理解することが難しくなったら、理解できるよう話してあげられる先生になりたい。
どうしていいか分からなくなったら、そばで話を聞いてあげられる先生になりたい。
上手に伝えられなくて、困っているお友達がいたら、どうすれば伝えられるか、いっしょに考えてあげたい。
大丈夫、先生には伝わってるよと言って、ちゃんと分かってあげたい。
先生はきっと、「こんにちは」と重ねていく指が、とても小さかったことを
ずっと、忘れないでしょう。
その指に、自分を導く、とてつもないパワーがあることに感謝し続けるでしょう。
みんなはときどき、先生に「ありがとう」と言ってくれます。
でもね。
ほんとはね。
先生たちの方こそ、「ありがとう」なんです。
籠原駅前教室は、そんな教室なんです。
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てらぴぁぽけっと籠原駅前教室
048-598-4174
現在A、Cクールはキャンセル待ちとなっております。
Bクールに若干の空きがございます。
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ありがとうです。
教室の毎日
22/11/29 18:54