二人は「友達」です。
自閉傾向強めの二人は、自分の世界を楽しんでいる時間が長く
自分の興味を外に向けることが、あまりありませんでした。
先生の「真似して」という声がけに、5回に1回、答えてくれることがあったとしても、それは、たまたま気が向いたから。
そこに、完全な意思疎通があるわけではありません。
だけど、これから二人が生きていく世界は、私達と同じ世界です。
私達だって、生きづらさを感じたり、理不尽さを覚える、そんな世界です。
だからこそ、こだわりが強くなりすぎる前に、
「ま、いっか」と思えるこころを育ててほしい。
すこしでも、「自分のことは自分で」できるようになってほしい。
そして、願わくば、たくさんの人の中で、笑顔を絶やすことなく生きてほしい。
私たちの教室の願いは、目の前の子どもたちの笑顔だけではありません。数年後、数十年後、今は「子ども」という枠に生きる子どもたちが、少年になり、青年になり、おじさん、おばさんになっていく。その生きていくプロセスの基盤となるものを育てたいという思いです。
かわいいかわいいだけでは進みません。
時に厳しくなることもあります。
「こだわり」との戦いになることもあります。
迷ったら、すぐ、児発管の先生に相談します。
児発管の先生と、子どもたちが笑い合う姿を見て、また前に進みます。
気がつくと、今、彼らの瞳に、自分が写っていることを確かに感じる時間が増えました。
「やるよ、やるよ・・」と、イタズラする前に思い切りアピールしてくれるようになりました。
物凄いスピードで、お支度ができるようになりました。靴下を履くのも、ズボンを履くのも上手です。
また少し、時が過ぎたころ、
目を見て挨拶を返してくれるようになり
何気なく話かけた言葉に、返事を返してくれるようになり
数字を理解し、平仮名も理解しつつある彼らがいます。
そして、いま、お互いを見て笑い、どちらかを気遣うように寄り添い
笑顔で手を合わせる、「ともだち」の二人がいます。
それは、とても微笑ましく、愛おしい光景です。
てらぴぁぽけっとのプログラムの1つに「指示の受容」があります。
彼らは、家庭で、幼稚園や保育園で、そして、この教室で児発管の先生から、物の善悪を学び、指示を正しく理解する力を習得しました。
これは、人が社会の一員として生きていく中で、絶対に必要とされるスキルです。
私達、指導員も学んでいます。
今、この瞬間じゃない、これからの彼らに必要なことを支援する意味を。
一人一人に
必要な支援を。
日々は積み重ねられるものだと、実感の毎日なのです。
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てらぴぁぽけっと籠原駅前教室
TEL 048-598-4174
Bクール(13時~15時)1枠
Aクール (10時~12時)1枠
Cクール (15時~17時)2枠
上記↑クールに空きがあります。
お気軽にご連絡下さい♬
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ともだち
教室の毎日
25/05/17 11:53
