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(259件)

【触覚過敏✋】

〇子どもが見せる様々な行動が触覚過敏と 関係することを理解しましょう(理解してもらう)。 →子どもが泥遊びや洗髪、散髪を嫌がったり、 特定の服を好んだりすることが 触覚過敏と関係するかもしれないと 周りの大人が理解するだけでも、 大人の対応を変える大きな力になります。 大人は子どもの行動をわがままと捉えると、 躾のつもりで無理強いや叱責をしがちです。 これがさらに子どもを苦しめ、 不安感や恐怖心を強めてしまいます。 ○子どもが触覚過敏を起こしやすい素材や活動を 避ける(環境調整)。 →触覚過敏に限らず、感覚過敏のある子どもに対しては 環境調整が重要となります。 不安や恐怖の状態にあると 感覚の受け取り方はさらに過敏になるため、 子どもにとっては悪循環になりやすいのです。 触覚過敏に対して、1つのアプローチ方法として 子ども自らが触覚環境に能動的に関わる体験(触覚遊び)を 提供する支援があります。 触覚遊びは、 様々な感触を手のひらで体験する触覚体験でもあります。 また、 触覚過敏がある子どもでも抵抗なく触わることが できる素材が必ずあります。 例えば、 泥遊びは苦手でもサラサラの砂は好きだとか、 小麦粉粘土を少し暖めるだけで 触れるようになる子どももいます。 一般にネバネバした素材よりも、 サラサラしてやや重たさ、 質感のある素材の方が受け入れやすいので、 お米のプールの中におはじきやビー玉を隠して 宝探しの遊びをするなど、 まずは子どもの触わることができるもの、 吸うことができる触覚素材を見つけ、 それを使って遊びを展開するとよいでしょう!

ABUW春日/【触覚過敏✋】
教室の毎日
24/06/13 18:06 公開

【音楽が苦手?🤔】

教室での授業にはなんとかついていけても、 音楽の楽器演奏など手先を使うことが 苦手ということはないでしょうか。 具体的な支援を含め解説していきたいと思います! 楽器演奏に関しては、 たて笛や鍵盤ハーモニカが 小学校低学年でよく用いられるようですが、 無器用な子どもにとってこうした楽器は とても難しいものです。 特にたて笛は、 手先の力加減のコントロールや左右別々の動きに加え、 10本の指を別々に動かす必要があり、 また胸の前で操作するため、 指の動きを見て確かめることもできません。 さらに10本のすべての指の置く位置が違い、 演奏では何度も同じ位置に指を戻さなくてはいけません。 指のイメージが不十分な子どもは、 自分の指の位置や穴を きちんと押さえているか分かりにくく、 さらに口唇と指のみで笛を支えなくてはならず、 出す音によって支える指も変わるため、 とても不安定になりやすいのです。 肩や肘の力が弱い子どもは、 空中で笛を支え続けることも難しく、 指先や唇に過剰な力が入りがちです。 すると指をスムーズに動かせないので、 音を出すのに時間がかかってしまいます。 また、唇に力が入ると吹く力も安定せず、 一定の音を出しにくくなります。 学校でよく使う笛は、 特に低いドとレなど、 左右のほとんどすべての指が確実に 穴を押さえないと正しい音が出ません。 このように吹く強さの加減や穴のふさぎ具合が とても難しいのもこの笛の特徴です。 また、親指は無意識に支えに働くのですが、 右の人差し指から小指を すべて伸ばさないといけない高い音を出すときや 左手親指を離す場合、 右の親指も一緒に離れやすい子どももいます。 すると支えが弱くなって落としそうになったり、 戻す位置が違って穴が正確に押さえられなくなります。 加えて、楽譜を見ながら吹くためには、 順序よく音符を見る目の動きや、 楽譜の音と指の位置を覚えておくことも必要になります。 このようにたて笛は、 不器用な子どもにとっては かなり難しい楽器の1つであることが分かります。 笛を支えるのに苦労している子どもには、 机に肘を着いて体の支えを助ける方法や、 ストラップをつけて落ちないようにする工夫もできます。 指のイメージが未熟な子どもの場合には、 穴に白色のパンチシールを張ることで、 鏡で穴をふさげているか確認しやすくなります。 楽譜の音符と指の位置が不明瞭な場合は、 全ての楽譜に指の位置を書いてあげるとよいでしょう。 この場合、 色別の小さな丸シールを子どもの爪と 鍵盤ハーモニカの鍵盤に貼って、 視覚的にマッチングさせる工夫も考えられます。 また、メロディーの最初から練習するのではなく、 繰り返しの部分や出しやすい音から練習を始めたり、 曲によっては指で押さえにくい小指や薬指の穴を シールであらかじめふさいでしまう手もあります。 そもそも世の中には様々な楽器があるのですから、 全員に同じ楽器を習得させようとして無理に難しい楽器を 与えて苦しませるより、 演奏の一部にのみ参加したり、 指の感覚を育てやすい小さな弦楽器や、 打楽器、歌や踊りなど、 達成しやすく楽しく参加できる音楽活動を 提供する配慮も必要だと思います。

ABUW春日/【音楽が苦手?🤔】
教室の毎日
24/05/27 19:44 公開

【話などに集中できず、落ち着きがない?】

私達は常に様々な刺激に囲まれて生活しています。 先生の話を聞くということは、 耳から入る先生の声に注意を集中しなくてはいけません😔 しかし、学校など特に大勢の人が集まっている場所では、 先生の声以外にも校庭や隣の教室からいろいろな音も 飛び込んでくるでしょうし、 音以外にも校庭でほかの子どもたちが授業している姿や、 教室内の様々な提示物など様々な刺激が目に入ってきます。 そのような中で先生の話に注意を向けていられるのは、 私達には賑やかな場所でも人の話を聞きとれるよう、 今必要としている情報だけを取り入れ、 必要のない情報を意識しないようにできる情報を 選択して処理する力が備わっているからです💁‍♂️ 子どもたちの中には、 このような情報処理の機能がうまく働かず、 様々な刺激にすぐ反応してしまう特性が強いお子さんがいます。 このようなお子さんは他の刺激に気をとられやすいので、 目に入ったものにすぐ反応してしまい、 机の上の物で遊んでしまったり隣の友達に目がいったり、 廊下や隣の教室、校庭での声や音に簡単に 注意が向きやすいので、なかなか先生の話に 集中できない可能性があります。 もちろん、話に興味をもてなかったり、理解できない時、 疲れてしまったり、退屈してしまった時にも、 注意・集中力は落ちます。 環境設定の工夫としては、 先生が個別にも声をかけやすく他の子に気をとられにくい 1番前の席に座ってもらったり、 不必要な物が目に入らないように黒板周囲の提示を すっきり整理することも役に立つかもしれません。 先生はときどき声の大きさに変化をつけたり、 子ども同士の話し合いや道具の操作を 授業に入れて変化をつけるのも、 子どもたちの興味や注意を引き出しやすいでしょう! 小さな子どもたちにとっては、 45分間の授業に集中し続けるのは至難の技なのです。 短い課題をいくつか切り替えて授業を 運営するのも良いと思います!

ABUW春日/【話などに集中できず、落ち着きがない?】
教室の毎日
24/04/17 18:30 公開
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