こんにちは!
エコルド盛岡茶畑教室、理学療法士の伊勢です。
本日は、療育において重要とされている「感覚統合」のしくみについて、詳しくお話ししていきたいと思っております!
感覚統合という言葉をご存じですか??
発達の中で身体に入るさまざまな感覚を、分類、整理、まとめる脳機能のことをいいます。
発達障がいのお子さんの中には、感覚情報が脳で正しく処理されないことにより、感覚の程度が鈍い、または敏感といった偏りが生じてしまいます…。
例えば、走り回ったり、揺れや回転などを好むお子さん。通常の刺激では「物足りない!」と感じている可能性があります。落ち着きのないように見える行動は、”刺激“を求める生理的欲求を満たそうとしているだけなんです!
反対に、小さな刺激や音に敏感で、揺れや回転を嫌がるお子さん。脳が小さな刺激を大きな刺激として誤って処理している為、運動に苦手意識を持ち身体活動が減ってしまいます…。
このようなお子さんの感覚機能を伸ばすには、療育の中で感覚統合のサイクルを繰り返し経験し、何度も練習することが重要です!そこで、脳が自然とそのサイクルを学習します!
私自身も子どものころは、高さや揺れ、回転が体感できるような遊びが大好きで!!毎日のように公園に行っては遅くなるまで遊んだものです。大好きなブランコも、はじめからうまく漕ぐことはできませんでしたが、遊んでいるうちにいつしか自分から高く大きく漕げるようになっていました。
今思うとこれこそ! 遊具で遊んでいただけですが、遊びの中で自然と感覚機能の発達が促され、発達に必要な刺激をおのずと取り入れようとしていたんです。
単に楽しいだけでなく無意識に脳が動きを学習する、立派な活動の一つだったんだな~と、今になって実感しております!
これらの経験も踏まえ、お子さんの感覚統合を促すために、何から始めればいいのか??
まずは、お子さんの刺激を満たしてあげることから始めましょう!!
盛岡茶畑教室では、感覚統合を効果的に促す療育遊具を導入しています。
ブランコやトランポリンでは身体をダイナミックに動かし、凹凸がついた平均台やクッションブロックの活動では状況に応じた身体のコントロールや判断力を促します!
『教室を走り回っていたお子さんが、長い時間座っていられるようになった!』
『座った姿勢が安定しなかったお子さんが、揺れるブランコに座れるようになった!』
などなど、活動を通しての効果も沢山実感しておりますよ!!
ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください!!!
感覚統合のしくみと、刺激を満たす活動
子どもの発達
22/02/10 19:12