こんにちは。lumo(ルーモ)西宮江上校です。
本日のブログではスキーマについて解説していきたいと思います。
心理学におけるスキーマ(schema)とは、外界の知覚や言語の使用、思考などの認知的な活動を支える、構造化された知識のことです。
私たちは外界を認知するとき、スキーマに頼っています。そのため、スキーマを理解することは日常的な生活に影響するという意味で重要です。私たちは物事を理解するときに外界をそのまま理解するのではなく、もともとある脳の知識を活用して理解しています。
何かを理解するためには、そのことに関連してどのような知識をもっているかが非常に重要となります。この理解に先行して、持っている知識のことを心理学では「既有知識」と呼びます。つまりスキーマとは、活性化する既有知識の中でもネットワークのように構造化されたもの
を指します。
映画館の例でいえば、窓口がある、映画のチケットを買う、ポップコーンを買うという知識が私たちの中にあると思います。上記の文章を読む前に「映画館」というタイトルが提示されていたら、窓口でチケットを買う光景やポップコーン売り場が目に浮かんだはずです。
これは「映画館」と聞いて、私たちの映画に関するスキーマ(構造化された知識)が活性化したためです。
このように、心理学では、スキーマは人間の認知活動ひいては一般日常活動の基礎であると考えます。スキーマによって知覚や言語に関する理解が可能になり、種々の技能的行為も滑らかに遂行できるようになります。
つまり、現代の認知心理学的人間観において考えられているスキーマの役割は、日常的にとても大きいものです。
スキーマとは?
教室の毎日
23/12/23 14:31