発達に難しさを抱えるお子さんは、
人と関わることが苦手な場合が多くあります。
先天的な脳の機能的な所も大きいのですが、
生まれ持った特性によって人と関わることが苦手であったり、地域との繋がりや遊ぶ環境が昔より激減したことによって、
人とのやりとりや遊びの中で様々な感情を経験する機会が少なかったりして、
更に関わり方が分からなくなってしまう
というループに入った状態でマイスペ×スパークにお越しになる方もいらっしゃいました。
入室してそのまま玄関で立ち尽くしていたり、
一言も言葉を発することなくじっと見つめていたり。
このブログを読んでくださる方の周りにも、
そうした子がいるかもしれません。
人は社会的な生き物です。
他者とのコミュニケーションの中で自分の感情を理解し表現できるようになり、
感情を実際に経験していくことで他者にそれを落とし込んで、
相手を思いやるなどのいわゆる社会性と呼ばれるものが培われていきます。
先天的な背景と社会的な背景によって、感情を経験する機会が減ったために、
子どもたちが自分の感情を上手く表現できなかったり、
調整することが難しかったりといった状況が生まれてしまうのです。
ですが裏を返すと、
その背景にアプローチをしていくことで、子どもたちは豊かに人と関わることが出来るようになるということです。
①先天的な背景
脳の機能的な…というと難しいような気がしますが、
ここの部分も実は大人からのアプローチによって改善の方向に進むことも多くあります。
コミュニケーションだけでなく、
生きていく上で多くの役割を持っている脳の神経回路。
発達障がい児と呼ばれるお子さんは、先天的にこの回路の繋がりが弱かったり少なかったりします。
脳神経回路や脳細胞は、実は増やしたり強化したりすることが出来ます。
その方法は色々とありますが、
最も身近な方法が運動。
運動は発達に必要な物質を作り出したり、
脳の機能を高めるといった効果があります。
そして、運動の中でも子どもたちにとって特に身近なのが遊びの中での運動なんです。
マイスペ×スパークでも、
鬼ごっこや尻尾取り、ドッジボールなどなど、
様々な運動遊びを行っています!
②社会的な背景
遊び場や人との繋がりが減ってきている昨今。
だからこそ、思い切り遊べる環境を提供したり、
思い切り感情を表現して人と人が関わっているんだ!という感覚を感じられる関わりを提供することがとても大切なんです。
いきなりお友達と関わることは難しいかもしれませんが、
まずは身近な大人と一緒に思い切り体を動かして遊ぶ。
時には体で、時には言葉で、
たくさんの感情を大人が豊かに表現する。
そんな関わりが、実は今の子どもたちにとって何よりも大切なものなんです。
マイスペ×スパークにも、運動と積極的なやりとりを通して、
豊かな表現力を身につけ伸び伸びと人と関わっているお子様がたくさんいらっしゃいます。
運動と遊び。
お子さんとの日々の関わりの中で、頭の片隅に入れて頂ければと思います。
24.人と関わることが苦手な子どもたち
マイスペ×スパークBlog
22/08/20 16:51