児童発達支援事業所
  • 空きあり
  • 送迎あり
  • 土日祝営業

児童発達支援・放課後等デイサービス いきるちから1のブログ一覧

近隣駅: 瑞光四丁目駅、だいどう豊里駅 / 〒533-0015 大阪府大阪市東淀川区大隅1-6-54-2F
24時間以内に2が見ています!
空き確認・見学予約
電話で聞く場合はこちら 050-3101-0641

養育者が抱えているトラウマ

コラム
いきるちから1で最高齢のYELLOWですが、なんと明日、またひとつ年を取ってしまいます...。
お友だちから、たくさんの若い生気をもらっているので、気力だけは若いつもりではいるのですが、身体はきちんと年を重ねているので、時々「あ゛っ!」となるときがあります。
詳しくはお伝えしませんが…。σ( ̄∇ ̄; )

さて、今日は、今月ご紹介している『発達障がいとトラウマ』という本の記事、最終回です。
今日は、お子さんを育ててくださっている「養育者」について書かれている個所をご紹介しましょう。

*************

養育者は職業的に子どもと関わる支援者とは異なり、長時間子どもと生活を共有し、子どもの心身の状態から非常に影響されやすい立場にあります。
そのため、たとえ正しい子育ての方法を、知識としては知っていても、それを実践し続けることは簡単ではありません。
また、養育者自身が「こころの問題」を抱えているときには、子育てによって、それが炙り出されてしまうことがあります。
だから、養育者が子どものよい支援者であるためには、ときには、養育者自身が当事者として支援を受けることも必要なのです。
虐待や体罰などの被害を受けて、トラウマを抱えて育った養育者たちにとって、子育てとは、フラッシュバックの地雷を溜め込んだ、弾薬庫のようなものだと言えるかもしれません。
なぜなら、子どもと向き合っていると、その子どもと同じぐらいの年齢だったときの自分自身の記憶が、蘇ってくることがあるからです。
たとえば、子どもはときどき「わがまま」な行動をしたり、癇癪を起こしたりします。そんなとき、もしも自分が子ども時代に、同じことをしたらどうなっただろうかと、想像してしまうのです。
そして、それを受け止めてもらえる我が子に嫉妬してしまったり、無意識のうちに、自分がされたのと同じことを、それがよいことだとは少しも思っていないのに、再現しようとしてしまったりするのです。

*************

実はこれ、子育てに限った話ではないのです。
お子さんとよく似た特性を、パートナーが持っていることも少なくないことは、ご存じのとおりです。
その場合も、心が疲弊し、孤立し、子育てにも夫婦生活にも疲れ果ててしまうことがあります。

夫婦の場合は「カサンドラ症候群」と言われる状態ですが、障害児を育てる母親が抑うつ状態になることも同様で、より良い関係性を築くための方法を頭では理解していても、ご自身が何らかのトラウマを抱えていた場合、上手く実践できない状況に陥ってしまうことも多いのです。
(もちろん、全ての原因がご自身のトラウマに起因しているわけではありませんので、誤解なさいませんよう…)

お子さんがトラウマを抱えないことも大切なのですが、養育者自身が、自分のトラウマと向き合うこともとても大切です。
お子さんのためにも、ご自身のためにも、家族のためにも。

もし、「ひょっとして、私…」と気になった方は、「アダルトチルドレン」「愛着障害」「機能不全家族」などのキーワードで検索してみて下さい。
養育者自身が抱えているトラウマを乗りこえることによって、家族の状況が変わることがあります。

家族に障がい特性がある場合、「自分が理想としてきた家庭像」に近づけることは、正直難しい面があると思いますが、「自分達らしい家庭」が自然と作り上げられていく、そして、その過程を楽しむことができるようになる…というのが、目下の目標といえるでしょうか。

もし、ご自身が何か問題を抱えていることに気づかれたのなら、著者も書いていたように、「養育者自身が当事者として支援を受ける」ことも是非考えてみて下さい。
ひとりで頑張りすぎず、公的機関も含めて、ご自身をサポートしてくれるところがないか、探してみましょう。
心療内科や精神科のようなところではなく、カウンセリングや子育て相談、以前もお伝えしたように、障害児を育てる親の会などがオススメです。

お子さんとご家族が幸せな人生を歩まれることを、心から祈っています。
(*˘︶˘人)

掲載情報について

施設の情報
施設の情報は、株式会社LITALICOの独自収集情報、都道府県の公開情報、施設からの情報提供に基づくものです。株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設の利用を推奨するものではありません。ご利用の際は必要に応じて各施設にお問い合わせください。施設の情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。


利用者の声
利用者の声は、施設と関わりをもった第三者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。 「やらせ」は発見次第厳重に対処します。


施設カテゴリ
施設のカテゴリについては、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、その他発達支援施設の3つのカテゴリを取り扱っており、児童発達支援事業所については、地域の児童発達支援センターと児童発達支援事業の両方を掲載しております。