今日は、言語聴覚士の目線から
まだことばが出てこないお子さんの言語課題についてお話させていただきます。
「りんご」ということばを子どもが言うためには、
〇まず「りんご」という物の知識が必要です。
形や色、味、香り、食べた時の気持ちなども一緒に記憶していきます。
〇そして、‘’ことばで物事を表現できること‘’に気づくことも必要となります。
「り」「ん」「ご」という組み合わせは、本来りんごとは何の関係もないものですが、周囲の大人が「りんご」と言うのを見て覚えていきます。
〇伝えたいと思う気持ちが必要不可欠です!
例えば、「りんご」と言えばりんごがもらえる(要求)
りんごを見つけて嬉しい!お母さんにも見てもらいたい(気持ちの共有)
...など
他にもたくさんの段階を経て、はじめて子どもは「りんご!」と言ってくれます。
ことばを覚えるって大変ですね...
教室での療育プログラムを見て、
ことばを伸ばそうとしているのに、「言う」練習をしないの?
と思われるかもしれません。
楽しくやりとりをして遊ぶことも、真似をすることも、手先や体を使うことも、
ことばを覚える土台作りにとても大事なことです。
ただ形だけのことばを「覚える」のではなく、
豊かな言語やコミュニケーションを身に着けてほしいと願っています*
てらぴぁぽけっと東松山教室では現在全ての枠がいっぱいで新規利用者様の受け入れができない状況でしたが、4月以降いくつかの時間帯で空きが出る予定です。
ご希望ある方は是非体験教室にお越しくださいませ。
職員一同お待ちしております。
「ことば」のための課題について
教室の毎日
24/03/14 17:35