ことばの発達を担当しています言語聴覚士のTです。
今回は、ことばの発達とイナイイナイバー遊びについてです。
テーマは発語から二語発話につなげる視点です。
発語から二語発話につなげるには、イナイイナイバアー遊びを中心に、身振り遊びを行うことが大切であると考えています。
二語発話は発語と明らかに異なるとされています。二語発話は、語が連なるだけでなく、語と語を結び付け、新しい意味を生成するためです。このことから、二語発話は、発語と別の要素を必要とすると考えることができます。
二語発話につながる要素について、イメージが関係している可能性があります。二語発話が出始める頃、お子さんの真似っこに変化がみられます。その場だけでしかできなかったものが、しばらく経ってから再現できるようになります。このことから、二語発話につながる要素について、頭でイメージを浮かべる表象機能が関係していると示唆されます。
イナイイナイバー遊びには、表象機能を促す働きがあると考えられます。イナイイナイバー遊びは、8ケ月頃に成立する、物は隠れても存在するという認知を確認する遊びです。お子さんは、お母さんに手の動きを教わります。そして、お母さんが隠れても次に現れるんだと思いながら楽しむようになります。このように、イナイイナイバー遊びには、隠れ現れを目的として、大人との構造化された交流の中で、次にどうなるかという時間的流れを伴うため、表象機能を促す働きがあると考えることができます。
二語発話につながる要素は、大人との相互交流によって促されるイメージである表象機能と考えています。トレーニングでは、イナイイナイバー遊びの他に、ふれあい遊びのいちりにりさんりを変形して行っています。いちりにりさんりは揺れを楽しむ遊びです。お子さんをごろんと仰向けに寝かせます。こちらの手をお子さんの足・膝と移しながら、「いちり・にり」と声かけして止めます。しばらく待って「さんり」の声かけとともに腰を揺らします。通常お子さんと目を合わせて揺らしに入りますが、トレーニングではお子さんの首を振る動作を手添えで行います。次第にこちらの首を振る身振りを真似ができ、「いちり・にり」になると自ら首を振って知らせてくれます。この時、お子さんの頭の中では、次に起こる楽しい揺れのイメージが浮かんでいると考えられます。このように、二語発話につなげる視点として、お子さんとの共通性を意識し、身振りをとおしての相互交流によって促される表象機能が重要であると考えます。
【参考文献】
・若林慎一郎, 西村辯作. 自閉症児の言語治療. 東京, 岩崎学術出版社, 1988.
・Bruner,J.S. Child’s Talk : Learning to use language. Oxford, Oxford University Press,1983.
(寺田晃, 本郷一夫訳. 乳幼児の話しことば. 東京, 新曜社. 1988)
今回は、ことばの発達とイナイイナイバー遊びについてです。
テーマは発語から二語発話につなげる視点です。
発語から二語発話につなげるには、イナイイナイバアー遊びを中心に、身振り遊びを行うことが大切であると考えています。
二語発話は発語と明らかに異なるとされています。二語発話は、語が連なるだけでなく、語と語を結び付け、新しい意味を生成するためです。このことから、二語発話は、発語と別の要素を必要とすると考えることができます。
二語発話につながる要素について、イメージが関係している可能性があります。二語発話が出始める頃、お子さんの真似っこに変化がみられます。その場だけでしかできなかったものが、しばらく経ってから再現できるようになります。このことから、二語発話につながる要素について、頭でイメージを浮かべる表象機能が関係していると示唆されます。
イナイイナイバー遊びには、表象機能を促す働きがあると考えられます。イナイイナイバー遊びは、8ケ月頃に成立する、物は隠れても存在するという認知を確認する遊びです。お子さんは、お母さんに手の動きを教わります。そして、お母さんが隠れても次に現れるんだと思いながら楽しむようになります。このように、イナイイナイバー遊びには、隠れ現れを目的として、大人との構造化された交流の中で、次にどうなるかという時間的流れを伴うため、表象機能を促す働きがあると考えることができます。
二語発話につながる要素は、大人との相互交流によって促されるイメージである表象機能と考えています。トレーニングでは、イナイイナイバー遊びの他に、ふれあい遊びのいちりにりさんりを変形して行っています。いちりにりさんりは揺れを楽しむ遊びです。お子さんをごろんと仰向けに寝かせます。こちらの手をお子さんの足・膝と移しながら、「いちり・にり」と声かけして止めます。しばらく待って「さんり」の声かけとともに腰を揺らします。通常お子さんと目を合わせて揺らしに入りますが、トレーニングではお子さんの首を振る動作を手添えで行います。次第にこちらの首を振る身振りを真似ができ、「いちり・にり」になると自ら首を振って知らせてくれます。この時、お子さんの頭の中では、次に起こる楽しい揺れのイメージが浮かんでいると考えられます。このように、二語発話につなげる視点として、お子さんとの共通性を意識し、身振りをとおしての相互交流によって促される表象機能が重要であると考えます。
【参考文献】
・若林慎一郎, 西村辯作. 自閉症児の言語治療. 東京, 岩崎学術出版社, 1988.
・Bruner,J.S. Child’s Talk : Learning to use language. Oxford, Oxford University Press,1983.
(寺田晃, 本郷一夫訳. 乳幼児の話しことば. 東京, 新曜社. 1988)