今週のテーマは先週に続き『下段払い』です。
2人1組で相手の蹴りを下段払いで躱す練習を行います!
① 他者の動きを読む力(ソーシャルスキルトレーニング)
✅ 視線の誘導と注視力の向上
相手の前蹴りを見て、適切なタイミングで下段払いをすることで、相手の動きを観察する力が養われます。
これは、相手の表情や行動を読み取るスキル(社会性の向上) にもつながります。
✅ タイミングを合わせる能力の向上
発達障害の子どもは、相手の動きに合わせるのが苦手なことが多いですが、空手の「受け」の稽古を通じて、適切な間合いやタイミング を体得できます。
② 反射神経の向上(感覚統合の促進)
✅ 視覚・聴覚・体性感覚の統合
下段払いは、目で相手の動きを捉え(視覚)、蹴りのタイミングを予測し(聴覚)、実際に腕を使って受ける(体性感覚)という流れで行われます。
この一連の動作が、感覚統合を促し、脳の処理能力を向上 させます。
✅ 瞬時の判断力を養う
蹴りのスピードや角度に合わせて動くことで、素早い判断と反応のトレーニングになります。
これは 日常生活での「とっさの対応力」 にも活かされます。
③ 体幹の強化(姿勢保持・運動能力の向上)
✅ 正しい姿勢を保つ
下段払いの際にバランスを崩さないよう意識することで、自然と 体幹の安定 に繋がります。
発達障害の子どもは、体幹が弱く姿勢保持が苦手なことが多いため、空手の動きを通じて無理なく鍛えることができます。
✅ 運動能力の底上げ
下段払いは、全身の協調運動(コーディネーション) を必要とするため、運動が苦手な子どもでも徐々に動きがスムーズになります。
今週のテーマ(3月17日~22日)『下段払い』
武道療育
25/03/16 22:10
