都筑区 放課後等デイサービス FORTUNA です。今日は、非常に寒い日で雪が降りつもり辺り一面が真っ白です。
では、感覚についてお話ししましょう。
HPにも少し書きましたが、ヒトは固有感覚で記憶した情報をもとに身体を操作しているのです。そのためには、筋肉や関節内にあるこの固有感覚(筋肉では筋紡錘、関節では腱紡錘)というものが働いてくれているからなのです。
ヒトは関節の角度や筋肉の伸縮の程度を脳で記憶し、再現することが出来ます。自然と階段を登れたり、ある程度の重さを感じ荷物を持つことができるのもそのためなのです。
このように固有感覚の情報を脳と身体を通して、適切にやりとりを繰り返していくうちに、ヒトは新しい動作を徐々に獲得しています。そしてそのために子どもたちは、さまざまな動きをしているのです。
さて、運動を通して筋肉や関節にある固有感覚に刺激を入れる行動のことを「自己刺激行動」と呼びます。これは、生物として必要な感覚を育てるために無意識に行う行動なのです。幼い子どもたちが動き回り、いろいろなことにチャレンジするのにも意味があるのです。
しかし、一方で体質的な問題などから固有感覚の発達が上手くいっていない子どもたちもいます。そのような子どもたちの中には、他の子よりも強く、多く身体に刺激を入れようとします。(多動であったり、我慢ができなかったり)
そのため、事情がわからない人たちからは、落ち着きがない迷惑な子どもという風に見られてしまうのです。
まず、自己刺激行動は、発達段階において必要な行動であることを理解してあげてください。また固有感覚が未発達の子どもに対しては、「不器用な子」(コップに水を上手く注げない。ボールをとんでもないところに投げるなど)という見方ではなく、自分が思うように身体をコントロール(動かす)する事が出来づらいのかもしれないな、と考えてあげてください。
「みんな出来るのに、どうして僕は(私は)できないのだろう」と本人が一番悩んでいるかもしれません。
温かい目で見守りながら、少しづつ出来ることを増やせるように療育していきましょう。
それでは、また次回、お会いできるのを楽しみにしています。
都筑区 放課後等デイサービス FORTUNA
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研修会・講演会
22/01/07 10:42