都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
先日からの冷え込みは想像以上に酷く、至る所が未だ凍結しており大変な状態でした。
昨日は通勤時に凍った路面で滑って転倒し、動けなくなった高齢者の方が救急車で運ばれる場面にも出くわしました。転倒しないためには小股で足裏全体で踏みつけるようにゆっくりと歩くのがコツらしいです。皆さんも十分に気をつけてください。
さて今回の感覚のテーマが、まさしく「転ぶ」です。といっても雪道とか滑りやすいところで転倒する話ではありません。普段の何気ない生活の中で転びやすいのはなぜかという話です。転ぶ理由はさまざまですが、今回は感覚によって転ぶ話をします。
前回までに原始感覚における固有感覚について少し話をさせてもらいました。おさらいですが固有感覚とは身体に重さを感じ、各部に力をいれて動かすための感覚です。
原始感覚にはその他に平衡感覚とか前庭感覚とよばれるバランスをとるための感覚があります。前庭器官の刺激により生ずる感覚のことで平衡感覚や前庭感覚というのものです。そもそも前庭感覚を感じる前庭器官とは、簡単に言うと内耳(耳の奥ですね)にある、カタツムリの殻のような蝸牛とよばれる器官と半規管(三半規管とも呼ばれています)の間のことで、他に耳石器といわれる器官も重力や頭の位置を認知するための重要な器官で感じる感覚のことです。
半規管の中はリンパという液体で満たされており、前、外側、後半規管の3つに分かれ、(3つの輪みたいになっています)重力によってリンパ液の流れが変化した時の傾きなどを感知する働きを担っています。
前庭感覚の働きが悪い、または働かないと、歩くこと(前庭感覚が重力加速度の刺激を感じるため)や正しい姿勢を保つなどの日常生活が非常に制限され大変なことになります。それぐらい前庭感覚はヒトにとって重要なものなのです。
このように原始感覚の1つである前庭感覚は、身体の位置を把握したり揺れを感知してバランスを取るために非常に重要な感覚なのです。
でも、転びそうになったとき、「あっ!」という感じで、考えている暇もなく手をついたり、体勢を立て直そうとしますよね。それはなぜでしょうか。
話が長くなりました。この続きは次回で。
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22/01/08 12:15