こんにちは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
運動に「不器用さ」が目立つ児童にはDCDが考えられると以前から書いてきました。
今回はDCD(発達性協調運動障害)傾向の児童に対する家庭における運動介入の実践についてお話します。
日常生活の中で必要な技能を家族が教えることは、子どもを育てる過程で自然にやっていることです。生後、寝返り、食事、ハイハイ、独り立ち、歩行、簡単な日常動作を学ぶには、それぞれの発達段階に応じた身体発育と運動機能の学習が必要になってきます。
家庭ではこのような運動技能の習得に関して特別なことをされてこられたわけではないでしょうから、DCDだからと、構えて指導しなくてもかまいません。
まずはご家族が「運動を教えなければ・・・」ではなく、普通に自信を持って取り組むことが必要です。
苦手な動きの課題(自転車の乗り方、靴紐の結び、食事の仕方、箸の使い方など)すでに家で何度も試してやってみたけれど、なかなか上手くできるようにならないというケースもあります。それでも家族がめげずに同じやり方で何度も挑戦し続けている場合があるかもしれません。そうした努力が報われるケースがないわけではありません。なぜなら子どもの成長や発達によって目標が達成されることもあるからです。
しかし、家族や家庭において動きの指導をする場合、欠点や問題がないわけではありません。
成功しないやり方を何度も繰り返していると、出来ない動きのパターンが定着してしまったり、将来、出来るようになる可能性の芽を摘んでしまう可能性があります。また、できるようにならないと子どもの中には「どうせ自分にはできない」とネガティブ思考に陥ったり、運動嫌いになったりしてしまいます。また、親御さんの中には「この子は不器用な子だ」と諦めてしまう方もおられるかもしれません。
子どもや家族がこのように学習された無力感に捕らわれている場合、再びやる気を奮い立たせるためには指導者や環境、課題などを見直し変える必要があります。
DCD児のための指導者に必要なのは知識や経験があるのは当然ですが、子どもに優しく、辛抱強く子どもを育てられることです。子どもの思考と動きのペースを先生がよく観察し、子どもの気持ちを考えながら見守ることが大切です。
子ども側に立ち、運動課題を子どもの能力に合わせて改良を繰り返し、子どもたちに「これなら出来る」と思わせることができる先生が適任です。
DCD児は運動に苦手意識を持っている子が多く、運動が出来ない自分を責めている場合も多々あるのです。そこに追い打ちを掛けるような厳しい指導や、改良もせず同じパターンの練習を繰り返している先生に指導を受けても良い影響は得られないでしょう。
私たちFORTUNAは、この考えを肝に銘じてこどもたちに「自分にも出来た」「やればできる」という気持ちを少しでももってもらうために運動療育プログラムにはかなりの時間をかけて、改良を繰り返し作り上げるようにしています。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA
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都筑区放課後等デイ FORTUNA 家庭におけるDCD支援
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22/03/17 13:09