こんにちは。都筑区放課後デイサービス FORTUNAです。
今回は、子どもの「こだわり」について考えて行きましょう。
こだわり行動に目を向けてしまうと、「ワガママな子」「指示が通らない子」という印象を持たれることがよくあります。
特にASD児においては、そのようなお話しをよく聞きます。
ASD児は不安性の高さと触覚過敏を同時に抱えることが多くあります。
不安はさまざまな行動に影響しますが、何より心が捕らわれてしまうため、人はなるべく不安を回避しようとします。
もちろん興味があってそのものに夢中になることも考えられますが、不安回避の代替行動としてそのときに何かに夢中になるという行為もあります。
プラレールで遊ぶ。レゴで何かをつくる。タブレットで動画をみる。などがあげられます。
1つのことに夢中になっている間は、エネルギーがその行為に注がれているために不安を感じることはありません。つまりこだわり行動とは、不安を打ち消すための代替行動であるとも言えるのです。
また、「人(他人)への興味の喪失、低さ」もこだわり行動につながります。
人は家族をはじめ友だちなど他者との関わりの中で生きています。しかし、「他者との関わりが低い」「人への興味が低い」という特性をもっているとと、人と関わることへのモチベーションが働きづらく、また必要性も低いため、自分の興味のあることに時間を使います。また、人との交流の仕方がわからないために強い不安感を持ってしまいます。
そのような状態のとき、何かに集中している間は他者と関わることがないために安心して過ごすことが出来ると考えられています。
こだわり行動には対人関係を避けるための側面を持っている場合もあるのです。
感覚統合や、何かのスキル指導を行う場合は対人不安を減らすことが重要であり、それに伴い環境整備も行っていく必要があります。
その子の背後にある発達のつまづきからくる「不安」に注目してアプローチすることが重要です。
私たちFORTUNAでは、保護者の方からくどいぐらいに何回も聞き取りをおこない、その子の背後にあるものが何なのかをできる限り理解するようにしています。
都筑区放課後デイサービス FORTUNA
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22/03/17 10:36