こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスFORTUNAです。
この前までの酷暑は何処へいったのか?というぐらい、急に季節は秋に入り、すごしやすい季節になりました。洗濯物がすぐ乾くため暑い日は助かっていたのですが、洗濯している最中に汗が噴き出て、結局、洗濯が増えるという悪循環でした。その心配がないこの季節は非常に助かります。
毎年恒例の「保護者の方々へのアンケート」において、「ブログの必要性」を新しい項目に取り入れましたが、多くの方に読んで頂いており、ありがたいことに役に立っているというお言葉もいただけていることを嬉しく思います。
正直、ブログを書くのに時間はかかるのですが、応援して下さる方がおられるならば、これからもできる限り頑張って書いていこうと思っています。
さて、今回は学校教育における「発達障害」という3つの概念の最後、自閉症スペクトラム障害について書いていきます。(申し訳ありませんが、ここでは「障害」という言葉を使用させていただきます)
ASDはアメリカの児童精神科医であるレオ・カナーが世界で初めて早期幼児自閉症を報告して以来、長らく自閉症には知的障害が伴うものという認識が一般的でしたが、近年では知的障害を伴わない自閉症児・者も多くいることが知られるようになり、高機能自閉症やアスペルガー症候群とも呼ばれています。
DSM-5(アメリカ精神医学会が作成している「精神疾患の分類と診断の手引き」)では、それらを総称して「自閉症スペクトラム障害」と表現しています。
社会生活上あるいは学習上で、自閉的な特性が色濃いタイプから少ないタイプまで含めた幅の広い概念となっているため、スペクトラム(幅広い範囲や連続体を意味する)という考え方が用いられています。
ASDでは、ローナ・ウイングの指摘した「3つの組の障害」を主な特性として捉えることができます。
その3つの組とは、
①社会性の発達の質的な障害(対人関係の障害)は、非言語的なコミュニケーションが困難であることをいい、いわゆる「空気が読めない」ことなどを指します。暗黙のルールを理解したり、顔色を読んで相手の気持ちを察したりすることが難しいという特性のことをいいます。
②コミュニケーションの発達の質的な障害は、言語的なコミュニケーションの困難であり、会話のための言語に支障がないようでいて、実際には冗談や皮肉、比喩表現が通じなかったり、特定の言葉を本人しか通じない独特の意味で使用したりするという特性のことをいいます。
③三つ目は想像力の障害です。文字どおり想像力を働かせることが困難で、相手の立場や気持ちを考えることや共感することがなかなかできません。
ASD特性のある人には、これら「3つの組の障害」が存在(1つもしくは複数)しており、他者とのコミュニケーションという点では、他のADHDやLDよりも困難が大きい発達障害です。
先の見通しが立たない状況、曖昧な状況では不安を訴えたりすることもあります。「あれ、これ」など抽象的で曖昧な言葉も理解が困難な場合があるので、指示や説明する場合は注意が必要です。
また、部分と全体の関係を捉えたり、先の予測を立てにくいことや予定が急に変更されることへ柔軟な対応に対応することが苦手なこともあります。学習や活動においても、目に見える結果がすぐに出ない場合では、不安やストレスが溜まってくることもあります。
このような場合は、目で見て指示が通ることもあるので、予め可視化された物を用意し指示をだすことも一つのやり方かと思います。
<次回へ続く>
放課後等デイサービス FORTUNA
この前までの酷暑は何処へいったのか?というぐらい、急に季節は秋に入り、すごしやすい季節になりました。洗濯物がすぐ乾くため暑い日は助かっていたのですが、洗濯している最中に汗が噴き出て、結局、洗濯が増えるという悪循環でした。その心配がないこの季節は非常に助かります。
毎年恒例の「保護者の方々へのアンケート」において、「ブログの必要性」を新しい項目に取り入れましたが、多くの方に読んで頂いており、ありがたいことに役に立っているというお言葉もいただけていることを嬉しく思います。
正直、ブログを書くのに時間はかかるのですが、応援して下さる方がおられるならば、これからもできる限り頑張って書いていこうと思っています。
さて、今回は学校教育における「発達障害」という3つの概念の最後、自閉症スペクトラム障害について書いていきます。(申し訳ありませんが、ここでは「障害」という言葉を使用させていただきます)
ASDはアメリカの児童精神科医であるレオ・カナーが世界で初めて早期幼児自閉症を報告して以来、長らく自閉症には知的障害が伴うものという認識が一般的でしたが、近年では知的障害を伴わない自閉症児・者も多くいることが知られるようになり、高機能自閉症やアスペルガー症候群とも呼ばれています。
DSM-5(アメリカ精神医学会が作成している「精神疾患の分類と診断の手引き」)では、それらを総称して「自閉症スペクトラム障害」と表現しています。
社会生活上あるいは学習上で、自閉的な特性が色濃いタイプから少ないタイプまで含めた幅の広い概念となっているため、スペクトラム(幅広い範囲や連続体を意味する)という考え方が用いられています。
ASDでは、ローナ・ウイングの指摘した「3つの組の障害」を主な特性として捉えることができます。
その3つの組とは、
①社会性の発達の質的な障害(対人関係の障害)は、非言語的なコミュニケーションが困難であることをいい、いわゆる「空気が読めない」ことなどを指します。暗黙のルールを理解したり、顔色を読んで相手の気持ちを察したりすることが難しいという特性のことをいいます。
②コミュニケーションの発達の質的な障害は、言語的なコミュニケーションの困難であり、会話のための言語に支障がないようでいて、実際には冗談や皮肉、比喩表現が通じなかったり、特定の言葉を本人しか通じない独特の意味で使用したりするという特性のことをいいます。
③三つ目は想像力の障害です。文字どおり想像力を働かせることが困難で、相手の立場や気持ちを考えることや共感することがなかなかできません。
ASD特性のある人には、これら「3つの組の障害」が存在(1つもしくは複数)しており、他者とのコミュニケーションという点では、他のADHDやLDよりも困難が大きい発達障害です。
先の見通しが立たない状況、曖昧な状況では不安を訴えたりすることもあります。「あれ、これ」など抽象的で曖昧な言葉も理解が困難な場合があるので、指示や説明する場合は注意が必要です。
また、部分と全体の関係を捉えたり、先の予測を立てにくいことや予定が急に変更されることへ柔軟な対応に対応することが苦手なこともあります。学習や活動においても、目に見える結果がすぐに出ない場合では、不安やストレスが溜まってくることもあります。
このような場合は、目で見て指示が通ることもあるので、予め可視化された物を用意し指示をだすことも一つのやり方かと思います。
<次回へ続く>
放課後等デイサービス FORTUNA