こんにちは。都筑区の放課後等デイサービスです。
今回は境界知能の2回目です。
今回は、前回書いたWISK検査の説明をしていきたいと思います。
WISK検査は、知的障害や境界知能を診断する際の根拠となる知能検査のことをいいます。一般に児童用の検査においては、このWISK検査の値がIQと呼ばれるものになります。
前回も書きましたが「知能」とは、<目的に沿って行動し、合理的に思考し、能力的に環境を効果的に処理する個人の総合的・全体的能力」と定義されています。
この知能検査は全般的な知能水準を見るうえでは、信頼度の高いものだといえます。ただ、実生活を生きるうえでは「WISK検査で測れるもの」以外の能力も多々あるので、それも併せて見ていく必要はあります。
例えば、計画力、実行力、やる気、思考の柔軟性や臨機応変さ、対人コミュニケーション能力などは、概してWISK検査では測りにくいものですが、それらが日常生活において大切な能力であることには違いありません。
WISK検査では測ることが出来ないものがあるということから、この知能検査の結果がその対象者の能力であるというものではなく、その結果をみて一喜一憂するものではないのです。
最新のWISK検査はWISKーⅤと呼ばれるもので(WISK-Ⅳを現場で使用しているところもあります)、検査項目として全検査IQ(FSIQ)と5つの指標として①言語理解(VCI)②視空間(VSI)③流動性推理(FRI)④ワーキングメモリ(WMI)⑤処理速度(PSI)があります。
5つの指標には、それぞれ2個ずつ計10種類の下位指標検査があります。さらに5種類の補助指標というものもあり、これは必要に応じて行う検査です。
5つの指標について少し説明します。
全検査IQとは、その名のとおり全体的な知能発達を示すスコアです。10種類の主要下位検査のうち7つ(類似・単語・積み木模様・行列推理・バランス・数唱・符号)の合計から算出されます。
①言語理解指標(VCI)は、言語による理解力、推理力、思考力に関する指標です。言葉を中心とした検査で、物の名前や言葉の理解力、概念力など見ます。
②視空間指標(VSI)は視覚情報を処理する力や視覚情報から推理する力に関する指標です。目で見たものの理解を中心とした検査で、実際に手を動かして積み木で模様を作ったり、パズルを完成のに必要なピースを選んだりする検査によって算出されます。
③流動性推理指標(FRI)は、非言語情報の特長を把握し、関係性や規則性、暗黙のルールを察する能力に関する指標です。目で見たものの概念や推理する能力をみるものです。
④ワーキングメモリ(WMI)は、目で見たり耳で聞いたりした情報を一時的に正確に記憶する能力に関する指標です。ワーキングメモリは、作業に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力の指標です。
⑤処理速度指標(PSI)は、どのくらい速く物事を処理できるかを測定する指標です。検査では視覚的な情報を処理していきます。
少し前にWISK-Ⅳが改訂され、WISKーⅤになったわけですが、WISK-Ⅳでは、検査する主要指標は4つでした。WISKーⅤにおいては、Ⅳでの知覚推理が「視空間」と「流動性推理」という2つに分けられました。
この知覚推理とは、視覚情報を処理する力・視覚情報から推理する力を指し、見る力で視覚情報をどれだけ正確に捉えることが出来るのかという力です。この力が弱いと地図やグラフを読み取ることや自分が今どこにいるのかの位置関係を把握すること、図形や模写することなども苦手な可能性があります。
長文になりましたが、少しはご理解いただけたでしょうか?
次回もWISK検査を中心に書いていきたいと思います。
是非お読みください。
放課後等デイサービス FORTUNA
今回は境界知能の2回目です。
今回は、前回書いたWISK検査の説明をしていきたいと思います。
WISK検査は、知的障害や境界知能を診断する際の根拠となる知能検査のことをいいます。一般に児童用の検査においては、このWISK検査の値がIQと呼ばれるものになります。
前回も書きましたが「知能」とは、<目的に沿って行動し、合理的に思考し、能力的に環境を効果的に処理する個人の総合的・全体的能力」と定義されています。
この知能検査は全般的な知能水準を見るうえでは、信頼度の高いものだといえます。ただ、実生活を生きるうえでは「WISK検査で測れるもの」以外の能力も多々あるので、それも併せて見ていく必要はあります。
例えば、計画力、実行力、やる気、思考の柔軟性や臨機応変さ、対人コミュニケーション能力などは、概してWISK検査では測りにくいものですが、それらが日常生活において大切な能力であることには違いありません。
WISK検査では測ることが出来ないものがあるということから、この知能検査の結果がその対象者の能力であるというものではなく、その結果をみて一喜一憂するものではないのです。
最新のWISK検査はWISKーⅤと呼ばれるもので(WISK-Ⅳを現場で使用しているところもあります)、検査項目として全検査IQ(FSIQ)と5つの指標として①言語理解(VCI)②視空間(VSI)③流動性推理(FRI)④ワーキングメモリ(WMI)⑤処理速度(PSI)があります。
5つの指標には、それぞれ2個ずつ計10種類の下位指標検査があります。さらに5種類の補助指標というものもあり、これは必要に応じて行う検査です。
5つの指標について少し説明します。
全検査IQとは、その名のとおり全体的な知能発達を示すスコアです。10種類の主要下位検査のうち7つ(類似・単語・積み木模様・行列推理・バランス・数唱・符号)の合計から算出されます。
①言語理解指標(VCI)は、言語による理解力、推理力、思考力に関する指標です。言葉を中心とした検査で、物の名前や言葉の理解力、概念力など見ます。
②視空間指標(VSI)は視覚情報を処理する力や視覚情報から推理する力に関する指標です。目で見たものの理解を中心とした検査で、実際に手を動かして積み木で模様を作ったり、パズルを完成のに必要なピースを選んだりする検査によって算出されます。
③流動性推理指標(FRI)は、非言語情報の特長を把握し、関係性や規則性、暗黙のルールを察する能力に関する指標です。目で見たものの概念や推理する能力をみるものです。
④ワーキングメモリ(WMI)は、目で見たり耳で聞いたりした情報を一時的に正確に記憶する能力に関する指標です。ワーキングメモリは、作業に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力の指標です。
⑤処理速度指標(PSI)は、どのくらい速く物事を処理できるかを測定する指標です。検査では視覚的な情報を処理していきます。
少し前にWISK-Ⅳが改訂され、WISKーⅤになったわけですが、WISK-Ⅳでは、検査する主要指標は4つでした。WISKーⅤにおいては、Ⅳでの知覚推理が「視空間」と「流動性推理」という2つに分けられました。
この知覚推理とは、視覚情報を処理する力・視覚情報から推理する力を指し、見る力で視覚情報をどれだけ正確に捉えることが出来るのかという力です。この力が弱いと地図やグラフを読み取ることや自分が今どこにいるのかの位置関係を把握すること、図形や模写することなども苦手な可能性があります。
長文になりましたが、少しはご理解いただけたでしょうか?
次回もWISK検査を中心に書いていきたいと思います。
是非お読みください。
放課後等デイサービス FORTUNA