放課後等デイサービス

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都筑区放課後等デイサービスFORTUNA 境界知能のまとめ⑩

こんにちは。都筑区の放課後等デイサービス FORTUNAです。



今回までの10回の連載で境界知能について、簡単に説明してきました。ご理解いただけましたでしょうか?



ではまとめます。


知能指数はIQとも呼ばれ、知能検査の結果を数値で表したものです。知能の様々な側面を測定し、その人の知能レベルを把握するための指標です。知能指数からは、記憶力、推理力、判断力、問題解決能力、情報処理能力など、幅広い分野の能力を総合的に評価するものです。

知能指数が高い=学力が高いと勘違いされがちですが、知能指数は学力そのもの示すものではありません。学力は学校での成績や知識量に関連しますが、知能指数は認知能力や思考力を総合的に評価する指標なのです。

グラフにも示しているように、IQ値の分布は正規分布に従うとされ、平均が100、標準偏差が15と定義されており、IQ70~84が境界知能域となり、全体の約14%を占めると考えられています。ちなみにIQ69以下の場合は知的障害(軽度・中等度・重度)とみなされ、全体の約2%を占めていると考えられています。すなわち、境界知能は定型域と軽度知的障害の間に位置すると考えられています。



難しいのは、境界知能と軽度知的障害において社会生活を送る上で困りごとがあるというところでは同じであっても、実際は別物であると考えられていることです。発達障害におけるADHDやASDは、ポピュラーな言葉になってきましたが、境界知能の子どもたちにおいても同じような特性が見られる場合があるのです。

軽度知的障害の子どもは、普通に話したり遊んだりしている分には健常児とほとんど見分けがつかない場合があります。また自分の興味があることや好きなことに対しての記憶力はよかったりします。しかし、言われたことは大体できますが、いつもとやり方が違ったり、何か問題が発生した場合の対処方法がわからなかったり、間違っていたりすることもあります。また、自分で新たな工夫をすることが難しいことが多いのが特徴であるともいえます。




軽度知的障害がある場合でも、学習面や生活面において十分な周りのサポートを受けることが出来れば、小学校時代にそれほど困ることがない場合もあります。FORTUNAはまさしくそこにフォーカスし、日常生活において困りごとを1つでも減らし出耒たを増やすための療育を行っています。

問題なのはその後です。「学校でそこそこついていけているから知的障害がない」とは言えないのです。知能検査においての検査結果から知的障害の有無を知っているか、知っていないかで、その子の今後の成長が大きく変わる可能性もあります。

FORTUNAでは、経過観察という簡単な言葉でかたづけるのではなく、その子どもに今できることを少しでも考えてあげ、どこで、どう、つまづいているかの評価をし、今後の対応策を検討することが大切だと考えて対応しています。


では知的障害とは何でしょうか? 知的障害とは、厚労省の定義によると「知的機能の障害が発達期にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別の援助を必要とするもの」となっています。

【知的障害の有無】

知的に障害があるかどうかの判断は、一般的には知能検査によって測定されるのが一般的です。5歳以上であるとWISC検査がよく用いられます。それによって知能指数(IQ)や発達指数を調べることができます。

一般的にはIQが70未満が知的障害の認定基準の1つになっています。

【障害の発症の時期】

定義によるとその障害が発達期(だいたい18歳まで)に発症していることが、認定基準の1つです。何か他の原因があって大人になってから知的能力に問題が出てきた場合は、知的障害と認定されません。

【日常生活へ支障をきたす】

何らかの社会的な障害(学校に行けない、働けない、指示が通らないなど)が生じて初めて「知的障害」と診断されます。そのため、IQが低くても、社会生活をおくるにあたり問題がない場合は、知的障害と認定を受ける必要はありません。知的障害も発達障害も、通常の社会生活をおくることが難しいことで診断がつきます。



発達障害と知的障害の違いは、大きくわけて、①正常域②知的障害のみ③発達障害のみ④知的障害を伴った発達障害の4つに分類されます。発達障害は得意なものと苦手なものの差が大きく、知的障害は発達が全体的にゆっくり進んでいるような状態です。境界知能の子どもは同じ年齢の定型発達の子どもと比べて、知的能力が7~8割と考えられています。また精神年齢も実際の年齢よりも3~4歳ぐらい幼いため、行動や考え方が幼稚で、集団生活での日常生活において困りごとが増える場合があります。一般的にはゆっくりとした成長が続き、成人になっていても実際は12歳ぐらいの水準で止まってしまうのが軽度知的障害と考えられています。



ただ発達障害も知的障害も、一般の社会生活をおくるうえで困りごとがあるということにかわりはありませんが、知的障害の場合は、年齢相応の能力が伴っていないために、定型発達の集団のなかでは、対人関係が上手くいかない。感情が上手くコントロールできない。臨機応変な柔軟な対応ができない。勉強自体が苦手など様々な困難が生じてしまいます。

一方、発達障害は、知的障害を伴うことは多くないものの、こだわりや不注意といった行動面、コミュニケーション能力や学習能力など、ある特定の分野に関して困りごとが生じる障害と捉えることが出来ると考えられています。



また、軽度知的障害とは、一般的にはIQが50~69とされており、多くの場合、身の回りのことは自分である程度は出来るようにはなります。また、簡単な読み書きや計算など小学6年生ぐらいの学力を習得することも可能と考えられています。ただし、言葉の発達や抽象的なことの理解に遅れが生じる傾向があります。一般的に知的障害といっても本人や周囲の人にも「知的障害」という認知がなされず、高度なスキルを求められる職業でなければ就業することも可能で、普通に生活をおくることもできると見られています。



以上、説明をしてきましたが、知的障害(境界知能)と発達障害の間には違いが存在することをご理解いただけたでしょうか。どちらなのか、または両方なのかを知るために参考とされるもののなかには、WISC検査と呼ばれるものがあり、今後の療育支援における1つの指標とし、FORTUNAを利用される方においてはその検査結果や情報の共有をお願いし、今後の療育に活用していくことを考えています。



最後になりますが、別事業所の案件ではありますが、適当にWISC検査を実施し、誤った検査結果を普通に出しているところがあるということを知って大変驚きました。

知能検査は毎月受けることができるというものではなく、1回受けると次に受けるために相当期間の間隔を空けなければなりません。すなわち1回の実施には非常に重みがあるということです。またその検査結果は今後の支援方法にも影響を与え、子どもの将来の成長に大きな影響を与える可能性があると考えると、この事例をきいて、他事業所のこととしてかたづけるのではなく、私たちも気持ちを引き締め、子どもたちや保護者の方と真摯に向き合って療育していかなければならないと感じました。




長いブログとなりましたが、次の機会ではFORTUNAで行っている専門的支援トレーニング「認知機能とその強化のためのトレーニング」について説明していきたいと考えています。


最後までお読みいただきありがとうございました。




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