NHKのラジオ番組「子ども科学電話相談」をご存じの方はいらっしゃいますか。
夏休み、子どもの発信する質問を聞いて、「なるほどなあ」と関心をしてしまう質問も多くあったことを、聞いたことのある方はご記憶にあるのではないかと思いますが、先日の日経新聞の記事を引用しながらお話を進めたいと思います。
「なぜ雨の日を『天気が悪い』と言うのですか?」。
思い込みという名のぜい肉で分厚く重たくなった常識の脇腹を、小さな指でつつかれたような心持ちになりました。
きっと曇りのないまっさらな心と頭で、不思議に思ったのだと思います。なぜ雨=天気が悪い、のだろうと。(日経新聞記事一部引用)
生まれ育ったところが田園地帯ならば、雨を悪天気と思わないのかもしれません。
雨の日に木や草など植物を見ると、普段の日より緑が濃くなって奇麗になります。草が萌えることを実感します。植物が生き返ったように感じます。雨は、自然が生きているんだなあと感じる時があるからです。
人間を始め、全ての生物は植物に生かされています。植物は生きてゆくのに必要な根、幹、茎、葉を作るために、水と二酸化炭素を取り込み、光合成をします。生物は、植物が不要で吐き出した酸素があるから、生きていけます。
都会暮らしに慣れ、自然を身近に感じなければ、雨を単純に嫌な出来事、不便な事象と感じるのも不思議ではありません。
温暖化問題と騒ぎますが、植物が光合成で二酸化炭素を取り込む量が少なくなっているからに過ぎないのです。
植物が育つ場所が増え、そこに雨が降ってゆけば、光合成が増えて二酸化炭素が減って、酸素が増えてゆきます。雨はそれを促す天の恵みです。
雨という現象も、違う場所や、別の視点で考えると全く別のモノに見えます。
私たちも普段多くのお子様と活動を共にする中で、色がついたメガネでこどもたちをジャッジしていないか。職員同士で話題にしています。
AIAI PLUSでは、いつも視点を変えて考えられるように、日々お子様たちに接しています。
【コラム】色めがね
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22/06/24 12:43