ダウン症をもった子どもが子どもがつかまり立ちを始めた時、よく見られる姿勢は絵のようにつま先が大きく外側を向いていて、足幅は広めで、足の小指側が浮くような姿勢です。
専門用語では股関節外転外旋位、足部回内(外反扁平)で立っているといいます。
どうしてこういう姿勢で立つのでしょうか。腹部の筋肉や股関節周り、足周りの筋肉の低緊張が影響しています。脚を開くような運動経験が多く、脚を閉じる方向の運動経験が少ないため脚の使い方に独特癖がついていることも原因です。
体幹や股関節、足部の筋肉が上手く使えないとバランスがとりにくいため、つたい歩きの開始が遅くなります。「つかまり立ちができたのに、なかなかつたい歩きをしないので心配。」というお母さんにはつかまり立ちの姿勢を助言します。
①外側に向いているつま先を前方に向ける
②足幅が広すぎる時は肩幅くらいにする
③足の小指側が浮かないように床に軽く押つける
家では気が付いた時にやってみて下さいといいます。PTの時にはいつもやってみるようにします。
こうすると腹部や股関節周囲の筋肉が使いやすくなります。足全体で体重をうけると足裏の感覚も育ちます。少し経験を積み重ねると赤ちゃんがつたい歩きで動きたいと思った時自然と足がでやすくなります。
こどもリハかわせみ
ダウン症児のつかまり立ち支援
理学療法士ブログ更新
22/08/12 11:54