児童発達支援事業所
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「集団生活と個別支援の違うところ」

教室の毎日
11月も半分が終わり、毎朝寒さが身に染みる時期になりましたね。

教室に通う子どもがジングルベルを歌ってくれたので、一緒に歌いました。内心まだ少し早いのではないかと思ってしまいますが、12月はあっという間ですね。

さて、今日は、「集団生活と個別支援の違うところ」というお題でお話ししたいと思います。

保育園や幼稚園では運動会が終わり、生活発表会の練習が始まっているところも多いのではないでしょうか。

以前、保育園での巡回相談を行っていたときに、発表会の時期になると目をぱちぱちさせるチック症状が出る子どもと出会ったことがありました。年中の生活発表会本番では、たくさんの人から注目されて自分のセリフを言えなかった、とのこと。

その子どもの発達検査を行っており、検査場面では黙ってしまうことなく質問にも言葉で答えてくれました。ただ、発達にばらつきがあって言葉で表現することは苦手という傾向を把握していたので、そのことを保護者の了承を得て、保育園とも共有しました。保育園ではその子に言葉で言うことを無理強いすることなく関わっていただき、年長の発表会では自分のセリフを言えたと聞いたことを覚えています。

その子どもがなぜ年中の発表会で自分のセリフが言えなかったのかを考えると、初めてのセリフ付きの生活発表会だったこと、保護者が大勢おりいつもの環境と違ったこと、恥ずかしいという感情の獲得が遅れていたことの3つが思い浮かびます。

最近、教室に通う子どもが支援中に目をこする、においをかぐ等の行動が頻繁に見られたと聞く機会があり、この子どもも言葉で表現することは苦手な傾向があるので、もしかすると幼稚園の生活の中でストレスを感じているのではないかと思うことがありました。

個別支援の中ではよく話していても、幼稚園では先生や子どもと言葉で話すことができないと保護者からお聞きすることがあります。個別支援の中で家族以外の人とも言葉でやりとりする手段を増やして、それが保育園や幼稚園でも使えるようになってほしいと願っています。

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