こちらは見通しを持たせるための視覚支援カード。
特性を持つお子さんにとって、いつどこで誰と何をするのかが分かりにくいと、先々を見通せなくて、不安な状態で一日を過ごすことになってしまうことも。
こういった、予定を書き込んだ単語帳などを来所して直ぐに提示すると、お子さん自身で単語帳を一枚一枚めくり、予定を確認し、見通しを持って活動に入ることが出来ます。
視覚支援によって、自分の置かれている環境が分かりやすくなると、不安感が軽減され、落ち着いて生活することが出来るようになります。視えないモノを視える化することで「わかりにくい世界」は「わかりやすい世界」に変わります。
また、「わかる」ことが増えると「できる」ことも増え、「できた!」という達成感や自信につながっていきます。
余談ですが、
我が家の19歳になる特性を持つ双子の娘達も、つい最近まで母親お手製の視覚支援メモを活用していました。
幼い頃から、見通しを持たせるために、一日のスケジュールを視える化したり、傘や上着、提出物の忘れ物防止の為に、ランドセルや連絡ファイルなど、朝夕の身支度時に必ず目にする場所に「かさを持って帰る」「先生にプリントを渡す」などというメモを貼り付けて、登校前に確認していってらっしゃい!をしていました。
支援学校卒業間際には、教習所に通うにあたり、事前に親子で見学をして、受付や講習室の場所、送迎バスの予約の取り方を把握。
放課後、教習所送迎バスに何時に乗るか、どの講習を何時から受けるか、次の日の送迎バスは何時に予約を入れればいいのかをこと細かく毎朝ToDoリストにして「御守ね!」と言って渡していました。
おかげさまで、今娘達は試験にも合格して、毎朝車を運転して職場に出勤しています😊
公の場ではなかなかお話をすることが出来なかった娘達も、最近では長年積み重ねてきた本人達の努力のおかげで、自分に合った職場で周りの助けを借りながら仕事をし、自分達だけで医療機関に行き、自身の症状を伝えたり、次回の受診予約を取ってきたり、便利なネット予約を使って予約を取り美容室に出かけたり、友人と遊びに出かけたり、余暇を大いに謳歌しています🥹
長くなりましたが、
今「困り感」を抱えていらっしゃるお子さん達も、今の状態がずっと長く続くわけではないのです。周囲の理解と適切な支援を受けることで、少しずつでも必ず成長していきます。
お子様一人一人の特徴を見極め、試行錯誤しながら一人一人に合った支援をし、一人一人の成長の手助けをすることが私達支援者の役割です。
遊びや運動、生活を通して、共に楽しみながら成長していけたら幸いです😊✨
視覚支援カードと支援のあり方
教室の毎日
22/09/04 13:05