児童発達支援事業所
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笑顔の花

教室の毎日
今回は、言語聴覚士であり臨床心理士でもある、坂口しおり先生の著書「摂食障害と言語指導」を参考に、言葉の発声や当教室の支援についてご紹介させて頂きます。
当教室には言語聴覚士が在席しているため、言葉についてご心配のあるお子さまが多く通っておられます。
また、言葉が話せるようになっても、発音がうまくできなかったり、子音がうまく発声できなかったりするお子さまもいらっしゃいます。
保護者さまはからは、「うちの子の言葉ですが、(だっこ→あっこ、り→い、が同じに聞こえる。取って→って、ありがとう→あーと、欲しい→ちぃ、など)となっていますので、改善してほしいです」といった発音に関するご相談もあります。
そんな保護者さまに、坂口先生の著書から発声、発音に関するところを抜粋して唇や舌の使い方をご説明することがあります。
写真にありますように、「あ行」なら「母音といわれる『ア・イ・ウ・エ・オ』は、舌と高さと上下口唇の閉じ、口角の動きで発声します。子ども達が真似できるように、しっかりと口の形を作り、発声します」(本書より転載)とあり、他の行もすべて解説されています。
もちろん、当教室ではこうした書物を参考にしながら、在籍する言語聴覚士が、お子さま一人ひとりの様子を観察しながら、無理なく言葉の訓練をしています。
健常な人たちにとっては、普通に言葉を話せるのが当たり前のように思われていますが、人が言葉を獲得して話ができるようになるには、様々な条件をクリアしなければなりません。
当教室には、言葉の遅れで年中さんになってすぐから通って頂き、年長さんになって言葉が出始めたお子さまも複数おられます。
言葉の遅れが心配だったお子さまが、初めて言葉を話したときの保護者さまの何とも言えない表情の明るさは、私たち支援者にとってもこの上ない喜びとなっています。
こうした、素敵な笑顔の花をたくさん咲かせたくて、当教室では、指導員一人ひとりが様々な書物を読んだり、言語聴覚士の指導を受けたり、専門の研修に参加しながら日々の療育に努めています。(W)


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