みなさんこんにちは。
フォレストキッズ八事教室の代表の森です。
名古屋市昭和区にある当教室では、発達に特性のあるお子さま一人ひとりに寄り添い、「できた!」の積み重ねを大切にした支援を行っています。
今回は、我が息子の学校生活での出来事を通して、子どもたちの「小さな一歩」が、どれほど大きな意味を持つのかをあらためて感じたお話をさせていただきます。
我が息子は、知的障害を伴う自閉症の特性を持っています。
そしてあらゆる場面でこだわりを発揮していて、特に食べ物に対して強いこだわりがあり、いわば“偏食の王様”です。
白いご飯はそのままでは食べられず、チャーハンは好きでも、野菜を口の中で見事に選り分けて出します。
シャケご飯が好きなのですが、シャケフレークではダメで、焼いたシャケをほぐしたものしか受け付けません。
大人の感覚ではわからない“違い”が、彼の中には確かにあるようです。
そんな我が息子が小学校に入学し、最大の壁となったのが「給食」でした。
学校が始まってから2か月近く、給食を一切口にしようとしませんでした。
担任の先生からは「何か少しでも食べてほしい」と心配の電話もありました。
そして、ある日。
学校から電話がありました。
「今日、給食を全部食べました!」
電話で妻は互いに涙しながら先生と話していました。私もその話を聞き、胸が熱くなりました。
何か特別な方法を使ったわけではありません。
学校の先生方が、我が息子を信じて、焦らず、辛抱強く待ってくださっていたからこそ、彼は自分のタイミングで一歩を踏み出すことができたのだと思います。
そして私は、話を聞いて改めて感じました。
それは、我が息子にとって「安心できる先生」がそばにいてくださったこと。
その先生と築いた信頼関係があったからこそ、彼は学校という場の中で少しずつ心を開き、「食べてみよう」と思えたのではないか、と。
思えば、ここまでの道のりには、たくさんの支援者の方々の存在がありました。
療育センターの先生、保育園の先生、療育教室の先生、そして今の小学校の先生方。
困難に直面したとき、私たち親は一人ではありませんでした。
保護者として、つい目の前の「できないこと」に心が揺れてしまうこともあります。
でも、その一つひとつをどう支え、どう見守っていくかが大切なのだと、改めて感じさせられました。
学校生活はまだ始まったばかり。
これからもきっと、たくさんの課題や壁に出会うでしょう。
それでも、我が息子が自分の力で一歩を踏み出せるように、私たち家族と、そして支援者の皆さんと共に、見守り、支えていきたいと思います。
保護者の皆さんも、お子さまが「今はまだできないこと」に出会ったとき、ぜひ焦らず、諦めず、その子のペースで進めるように寄り添っていただければと思います。
その一歩が、必ず未来へとつながっていくと、私は信じています。
そしてもし、子育てや発達のことで悩んだり、心が疲れてしまうことがあれば、どうか一人で抱え込まないでください。
私たちはそんなときにこそ保護者の皆様お一人お一人に寄り添っていきたいと思っております。
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我が息子69「小さな一歩の背後には・・」発達障害 親の気持ち
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