本日で2023年最後の療育を終えました。
12/31~1/2までお休みをいただき、1/3より再開します。
早いもので、4月1日の新規開校から約9か月経ちました。
子供達が施設内で取り組んだプリントも凄まじい量になっています。プリントは実施日付、採点、解説、直し指示、アドバイスを書きこんだ状態で全て子供別にファイリングしています。
また、日々の連絡帳には「何をどこまで進め、どうだったか、現状課題は何か」等を可能な限り細かく記載し、保護者に報告しています。
今、改めて子供達のプリントの束をめくり進めると、この間の子供達の成長の記録そのものであり、同時に日付ごとに施設内で起きた色々なエピソードを思い出します。
また、この9か月間、子供達の学習支援を通じて改めて実感したことは、「知識を増やすことを急かすのではなく、今持っている力を最大限発揮させること」の重要性です。「何事にも全力で取り組む」、「持っている力を出し切ること」が習慣化できれば、必ず道は大きく開けます。不足している知識を積み上げていくのはその後でも遅くありません。
尚、当施設では、「何事にも全力で取り組む」、「持っている力を出し切る」環境を作るため、
①10名が一緒に学習に向き合うことで発生する「熱」の共有
②時間ではなく、量と精度を重視
の2つに拘っています。
①については、
・当施設は放課後等デイサービスのみ(未就学児は受け入れない)で開設しているため、1日の受入れ定員の最大人数が同じ時間に行動を共する
・休憩スペースと学習スペースを明確に区切っていることで、切り替えをしっかり行える
の2つが基盤となっています。
当然、取り組ませる学習内容は個々で違います。一学年先の内容を課されている子も、三学年前の内容を課されている子もいます。
ただし、取り組む意欲、姿勢、熱は同じです。だからこそ自己の学力を他にひけらかす子供もいなければ、他の学習の遅れを揶揄する子供もいません。
全員が「今自分に必要なこと」に取り組んでいるからこそ全員が認め合い、高め合えていると思えます。
②については、学校や学習塾との差別化を意識してる部分です。日々の学習時間は学校の宿題を終えた後、掲示板に記載している子供別の課題学習(主に昇級式プリント)に取り組みます。
自分の課題を終え、提出・点検後、「OK」が出れば、はじまりの会まで自由スペースで友達と遊ぶことができます。学校や学習塾の場合、自分のすべきことが終わったら離席して自由に遊びだす、はできないと思います。
時間で縛られた学習は前述した「全力を発揮する」ことが中々できません。力を持っている子は力を小出しにする、力が足りない子は仕方なく時間が来るまでのらりくらりするようになる傾向があります。
勉強を通じて、「やるべきことを、全力で、速く、正確にこなす。そして、努力した分の対価は堂々と得る」という訓練です。
自宅での学習と大きく異なる点は、「今日はノーミスで一発OKをもらえた」「今日は誰よりも早く休憩に入れた」「今日は施設から指示された量以上に取り組んだ」等の競争心や達成感が施設内の勉強にはあることです。
当施設は子供達に環境を提供しただけに過ぎません。「仲間」や「熱」などを利用し、自己を成長させたのも、「勉強」を「学問」に変えたのも全て子供達自身です。只々、子供達の成長力、適応力に驚かされた2023年でした。
来年も子供達の果敢なチャレンジや成長に負けないように、子供達以上の「熱」で、スタッフ一同、一層気を引き締めて日々子供達と向き合っていきます。
最後に。4月1日の新規開校初日から今日まで、毎日定員一杯で開校し続けることができたのも、全て子供達の意欲と保護者の理解のお陰です。心から感謝しております。来年も引き続きよろしくお願い致します。
【23/12】今年の最終日を終え
教室の毎日
23/12/30 21:15