今回は、実際にお店へ出かけて、子どもたちが自分でお菓子やジュースを選び、購入する「お買い物体験」を行いました。
お買い物は、好きな物を選ぶ楽しい活動である一方で、店内でのルールを守ること、順番を待つこと、予算を意識すること、商品を選ぶこと、レジで支払いをすることなど、さまざまな生活スキルを経験できる大切な療育の機会です。
ワンダーベースでは、ABA(応用行動分析)の考え方を取り入れ、子どもたちの行動を「できる・できない」だけで見るのではなく、行動の前後の状況や、どのような環境なら取り組みやすいのかを丁寧に見ています。
今回のお買い物では、まず「お店に行く」「商品を選ぶ」「レジに持っていく」「支払いをする」といった流れを分かりやすくし、活動の見通しを持って参加できるようにしました。
店内では、たくさんの商品が並ぶ中から自分の好きなお菓子やジュースをじっくり選ぶ姿が見られました。欲しい商品を見つけると、手に取って確認したり、別の商品と見比べたりしながら、自分で考えて選択することができていました。
レジでは、セルフレジの画面を見ながら操作し、商品を通したり、会計の流れを確認したりする経験も行いました。初めての操作や慣れない場面でも、一つひとつ確認しながら取り組むことで、「自分でできた」という成功体験につながっています。
ABAでは、こうした「自分でできた行動」が増えていくことを大切にしています。できた場面では、その行動そのものを具体的に評価し、「自分で選べた」「順番を待てた」「レジまでできた」という経験を積み重ねることで、次の行動への自信や自己効力感につなげていきます。
また、お買い物の途中で気持ちがそれたり、欲しい物が多く迷ったりすることもあります。そのような場合も、無理に急がせるのではなく、選択肢を整理したり、次に何をするのかを分かりやすくしたりすることで、自分で気持ちを切り替えて行動しやすくなるよう取り組んでいます。
今回の活動では、好きな物を選ぶ楽しさを味わいながら、社会の中で必要となる「選ぶ」「待つ」「支払う」「ルールを守る」といった力を、実際の体験を通して学ぶことができました。
今後も、子どもたちが楽しみながら成功体験を積み重ね、日常生活の中で「自分でできること」を少しずつ増やしていけるよう、実践的な療育活動を行っていきます。