運動会シーズンのため日中に練習をしてへとへとで帰ってきている子どもたちの姿を見ます。
以前勤めていた事業所の児童発達支援のお子さんで行事参加が苦手なお子さんがいました。そのお子さんは発語が乏しいと3歳のころから私のところに通って来ていただきました。いつもニコニコ楽しんで通って来てくれて人懐こく、スタッフを見ると周りの大人の手を振り払って駆け寄ってくれていたお子さんでした。モノづくりも上手で集中力も目を見張るほどでした。私はできないことより人当たりのよさといった優れた個性を保護者の方にいつもお伝えしていました。
通い始めた当初は指示通りがいまひとつの状態、運動会は本人も大泣きでした。保護者の方は行事に参加させたい意向でした。
4歳になってからは視野が拡がり友だちに話しかけるようになってきました。運動会の練習には参加できるようになっていましたが本番は座り込んだりして保護者の方は少し残念そうでした。その時「来年は参加できるようになりますかね」と保護者の方に聞かれましたが私にもわからないので「そのときにどうしていくべきか一緒に考えましょう」とお伝えしました。
5歳の運動会シーズンに差し掛かったころ、保護者の方から「今年は運動会にうまく参加できなくてもいいと思っています」と言われました。会話は「僕は~だと思うけれど先生はどう思う?」などとといった高度なやりとりもできるようになっていました。その年の運動会は集団に遅れることもなく、座り込むこともなく参加できていました。
運動会に参加できない、うまく集団についていけないと不安に思われるかと思います。プロの視点でいうとお子さんが泣いて嫌がっていたり、普段問題なく登校しているお子さんが学校へ行きたくないとまでいったら無理にいかせる必要はないと思います。
私個人としてはプロセスを大切にする考えなので本番当日は正直出ても出なくてもどっちでもいいと思う方です。実際わが子は昨年の運動会はかくかくしかじかの理由で参加させませんでした。母親に戻ったときの私は行事参加について全く重きはありません。
行事はイレギュラーなことのオンパレードで子どもにとってはワクワクもありますが、負担になるお子さんもいます。運動会で言えば普段なんとか聞き取れている教師の指示も大音量のスピーカーにより聞き取れず他の行動になってしまうなど当然のことだと思います。幼稚園保育園と小学校では規模も異なります。初めての連続の中、授業もこなし子どもたちは本当によく頑張っています。
大切なのは本人が楽しんでいるか、行事に参加できないうまくできないからといってお子さんの優れた個性は損なわれるわけではありません。参加できないより参加した方がいいけれど参加できないことがダメではありません。さまざまなイレギュラーの中参加できただけでも立派だと私は子どもをうんと褒めます。
運動会を控えた小1のお子さんにはケガしないように楽しんでねとお伝えしました。1番になれるよう頑張れなんていつも頑張っている子どもに私はいいません。2番になって悔しいうれしいは子ども自身が感じ、それからどうしたいかは子ども自身が感じ考えることです。
そんなことより初めての小学校での運動会を思い切り楽しんでほしいな。
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2024年2月オープン
児童発達支援・放課後等デイサービス
アンフィニ
JR馬橋駅から徒歩10分
1階に不動産業のアールフィールズさんの緑の看板が目印
建物3階部となります。エレベーターがございません。
ご予約・相談専用TEL⇒【050-1807-6495】
アンフィニでは1週間を通した活動になります。
工作や運動、学習などを活動に取り入れています。
教師による「オーダーメイドの療育」
日々変化する利用者様のコンディションを見極め、「個性をのばす」「個性を活かす」活動を行って参ります。
就学に向けて自分でできることをひとつひとつ増やして参りませんか。
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「行事参加」児発・放デイ アンフィニ
教室の毎日
24/05/25 06:40