A君はアンフィニを児童発達支援の時期から利用してくれている小学1年生の長子です。3歳離れた弟がいて家でも仲良しのようです。
A君の児童発達支援の際の印象的なエピソードと言えば、お弁当です。
アンフィニではご希望があれば外注のお弁当が注文できるのですが、A君はその時お弁当を注文している一人でした。その日は自分の好きなおかずが入っておらず「お弁当食べたくない!」と大泣きしました。A君は保育園からうちに来てくれていたので保育園に戻ってもA君の分の給食はないので私たちは焦りました。知恵を絞った結果、ご飯をラップに包んでおにぎりにして食べてもらったのをよく覚えています。
そのA君を私は帰りに送り届けることが多いのですが、以前あった癇癪のようなものもほぼなくなり学習も意欲的になっているA君に「なんでそんなにお兄さんになったの?」と聞いてみました。
すると、「そうかなぁ、人のことはわかるけれど自分のことはよくわからないんだよ」と達観した回答に驚きました。最近お母さんが体調を崩されたと伺っていたのでそのことも聞くと「心配なんだよね、でも今日は仕事に行ったよ」と教えてくれました。お父さんが早朝に仕事に出てしまうため、お母さんが一人で弟とA君の3人分支度して家を出ることもよくわかっているA君。3歳の弟の手伝いもするんだと教えてくれました。
A君に「弟にお母さんを取られたという気持ちになったことはある?」と聞いてみました。
「あるよ、弟がお母さんに抱っこしてもらっているとき」とA君。
「どんな気持ちになるの?」「寂しいと思うときがあるよ」
「それはお母さんや弟に言うの?」と聞くと「言わない」
「それはどうして?」「なんでかな、それはわからない」とこたえてくれました。
私もA君も車の中では進行方向を向いていますが、私はA君の顔を見ずともぐっと我慢している様子や思いが手に取るように伝わってきて涙が出てきました。運転している私は危ないと気を取りなおして出てきた言葉が「A君は本当に偉いね」でした。するとさらに涙が出てきてA君に私が泣いていることに気づかれてしまいました。「先生、大丈夫?でも僕も何だか泣けてきたよ」と言って二人でちょっとだけ泣きました。
絵本の『ちょっとだけ』の世界観を実際に体感しているお子さんが私の目の前にいます。私はA君に「寂しくなったら、先生でよかったらぎゅっとしてあげるね」と伝えました。そのあと弟が寝た後にお母さんにぎゅっとしてもらっていることをA君から教えてもらい私は安心しました。
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2024年2月オープン
児童発達支援・放課後等デイサービス
アンフィニ
JR馬橋駅から徒歩10分
1階に不動産業のアールフィールズさんの緑の看板が目印
建物3階部となります。エレベーターがございません。
ご予約・相談専用TEL⇒【050-1807-6495】
アンフィニでは1週間を通した活動になります。
工作や運動、学習などを活動に取り入れています。
教師による「オーダーメイドの療育」
日々変化する利用者様のコンディションを見極め、「個性をのばす」「個性を活かす」活動を行って参ります。
就学に向けて自分でできることをひとつひとつ増やして参りませんか。
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「ちょっとだけ」アンフィニ児発・放デイ代表
教室の毎日
24/08/25 16:51