私は小学校4年生から剣道を始めた。小学生の私は野球とサッカーに夢中だったが、ある日、祖父の友人が高校剣道部顧問を退職して剣道場を開くとのことで、父に「剣道をやらないか」と言われた。その時のことをよく覚えている。テレビを見ている私の後ろから父が声を掛けたきた。その時、「けんどー???あー黒っぽい何かを着けて、棒を持ってやるやつ!」と自分で勝手に想像して「なんだかカッコよさそー」と思い「やる!」と即答した。
道場開きは6月だった。その日に竹刀や剣道着、袴、剣道具を買ってもらった。とても嬉しくて翌日からワクワクしながら道場に通った。しかし、すぐに剣道具をつけることはなく来る日も来る日も「足さばき」の練習ばかり。段々暑くなり、夏休みには100人いた入門生が半分くらいになっていた。当然私も「やめたい」と思っていたが辞められなかった。それは父がそれを許してくれないからだ。父はとても厳しい人で「やめたい」など口にすることはできなかった。
近所の親友と週2~3回、小学校が終わるとバスに4km乗り、その後1km歩いて道場に通った。1時間半練習して、帰りは親が迎えに来る。そんな練習を続け、6年生では県でトップになれた。「足さばき」の成果だった。父は試合に勝つととても喜んでくれたが、負けると不機嫌になり、それが嫌で頑張った部分もある。当然、中学・高校と剣道部に入った。高校2年のころ進路について真剣に考えるようになった。親が教員であることや田舎の長男ということもあり高校体育の教員を目指すことになった。実現するのに高校での剣道の実績も影響すると言われ高校でもトップを目指して頑張った。結果が出た時の父は今までで一番嬉しそうだった。
大学でも剣道に励み、教員採用試験のための勉強も頑張り、教員になることができた。剣道は今も稽古を続けており最高段位を目指している。
私の人生は剣道なくして語れない。辞めたいと思ったことは数えきれないが、そのたびに父の存在が影響し辞めずにここまでこられた。こうなることを父は予想していたのだろう。この道を父が導いてくれたことに深く感謝している。
こんな生き方が良いのかはわからない。ひとつの事でなく様々なことに挑戦するも良し、運動以外の事に努力するでも良し、いろんな生き方があっていい。
ただ、何でもいいから「強み」を持てればより良いと思う。
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2024年2月オープン
児童発達支援・放課後等デイサービス
アンフィニ
JR馬橋駅から徒歩10分
1階に不動産業のアールフィールズさんの緑の看板が目印
建物3階部となります。エレベーターがございません。
アンフィニでは1週間を通しての活動になります。
工作や運動、学習などを活動に取り入れています。
教師による「オーダーメイドの療育」
日々変化する利用者様のコンディションを見極め、「個性をのばす」「個性を活かす」活動を行って参ります。
就学に向けて自分でできることをひとつひとつ増やして参りませんか。
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「強み」児発・放デイ アンフィニ高校教諭
教室の毎日
25/05/26 13:35
