私は本を読むことが苦手です。学生の頃なんかは特に嫌いでした。
文字ばかりで読む気にならないし、頭に入ってこないからです。
夏休みの読書感想文は地獄のようでした。
うちの校長先生と同じタイプです。
なので、子どもたちが本を読むことや音読を嫌がる気持ちが痛いほど分かります。
しかし、読書にはさまざまな効果があるということも理解しています。
・集中力の向上
・言語能力の向上
・想像力の刺激 などの効果があるとされています。
また、自閉症を持つお子様にとっては以前ブログで紹介した【良いこだわり】を引き出すきっかけにも繋がるかと思います。
今回のブログでは、子どもが本に興味を持つきっかけをどのように作るかをお話しします。
まずは、読書を嫌いにさせるのではなく、【好き】にさせることが大切です。
読書が嫌いになる理由はいくつかあります。
・親が本を読むことを強要してしまう
・読みたい本がない
・なぜ本を読まないといけないのかを理解していない等があります。
2つめの理由は、概ね学校生活において図書の時間に当てはまります。
また、字を読ませたいが故に「マンガは字が少ないからダメ。」というご家庭もお見受けしますが、これも本を嫌いにさせてしまう原因だと思います。
これらの経験が積み重なり、読書はつまらないという認識になってしまうのです。
では何の本なら興味を持つのか?
それは絵や写真がたくさん載っている本です。
子どもが本を手に取る際、最初に見るのはタイトルではなく表紙の絵です。表紙の次は、中を開いて挿絵を確認する傾向があります。そして気になるページをあると文字を読み始めます。
この特性を活かされているのが【図鑑】です。
子どもにとって図鑑は、知育アイテムです。子どもの能力が最も伸びるのは「好奇心」を感じた瞬間で、好奇心は高ければ高いほど集中力や情報処理能力が上がります。
強いこだわりをもつお子様の突出した知識・才能は、こうした図鑑から引き出されます。
興味があるものは必然と文字を読んで理解しようとします。
本を読む習慣をつけさせたいと文字の多い本を選ぶ親御様の気持ちもわかりますが、初めは図鑑や好きな本から触れさせてもいいのではないかと思います。
お買い物ついでに書店へ行って、子どもに好きな本を選ばせてあげることが大切です。
家で一緒に楽しみながら読む姿を見せてあげてください。子どもは親の行動を真似します。親自身が読書を楽しむ姿を見せることで、お子様も自然と本を手に取るようになります。
読書が楽しいものであることを実感できるように、日常生活の中で少しずつ取り入れていきましょう。
読書はつまらない【放課後等デイサービス 佐々木先生】
教室の毎日
24/07/11 20:06