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(186件)
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「好き」の持つ力 (児童発達支援 みほ先生)

最近、子どもたちを見ていて改めて感じることがあります。 それは、 ‘好きなものがあるのは強いということ‘ そして、 ‘好きなものがあることで世界はどんどん広がるということ‘です。 当教室に通うA君は、 先月の初めまで電車の路線図に夢中でした。 その気持ちに応えようと、スタッフは ・つくばエクスプレスや京王線の路線図を使ったオリジナルパズル、 ・山手線や京浜東北線の駅名看板を使ったクイズカード を作成しました。 A君はその教材で毎日楽しく遊びながら知識を深め、 スタッフが一緒に取り組んでも誰も勝てないほど詳しくなっていきました。 その様子を見たほかの子どもたちも興味を持って取り組んでみますが、 まず駅名の漢字が難しく、 読めないところからのスタートでした。 「先生、これなんて読むの?どこにあるの?」と聞かれるものの、 スタッフもすぐに答えられないことがあり、 そんな時は 「先生よりA君の方がわかるよ。A君に聞いてみよう。」 と頼る場面もありました。 また、毎日一緒に路線図を見ていたおかげで、 私もつくばエクスプレスの駅名を覚えてしまいました。 そして現在、 A君は世界の国旗に夢中です。 その興味に合わせて、 スタッフは国旗カードを新しく作成しました。 A君はそのカードで毎日クイズを楽しみ、 好きな国旗を教えてくれることもあります。 国旗クイズでもやはりA君には誰も勝てず、 スタッフ全員が少しずつ国旗に詳しくなってきています。 子どもたちの「好き」には、 それに対する知識はもちろんのこと、 集中力、記憶力、発想力、想像力、などなど、 たくさんの力が詰まっていると感じます。 そしてその「好き」は、 周りの大人まで動かしてくれます。 スタッフも、 子どもたちの「好き」を見つけたらすぐに応えて教材を作ったり、 それに応じた活動内容を考えたり、 一緒に遊んで楽しんだりしながら、 学びへつながる環境づくりを大切にしています。 これからも、 子どもたちが持つ「好き」という気持ちを大切に育み、 その子らしい世界がもっと広がっていくように、 スタッフ一同アンテナを張り巡らせて行きたいと思います。

HERO IS 【児童発達支援】/「好き」の持つ力 (児童発達支援 みほ先生)
教室の毎日
25/12/05 17:16 公開

 少しづつ始めてみよう!   (児童発達支援ひとみ先生)

今回は、以前勤務していた放課後子ども教室を利用していた小学2年生Cくんのお困りごと対応方法をご紹介いたします。 Cくんは、明るく活発で体を動かすことが大好きなお子さんでした。お困りごとは、言葉で自分の気持ちを伝えること、イライラした時感情をコントロールすることが苦手なことでした。それらのことが原因で児童同士で頻繁にトラブルが起きていました。特に、遊びの中では、自分の思い通りにならない場面で泣き叫ぶ、奇声を出す、相手の児童に手を出すことがありました。 児童同士の遊びの中でトラブルが起きやすかったのは、ドッジボールでした。 理由は、2つありました。 1つ目は、子ども通しでドッジボールのルールにばらつきがあることでした。 2つ目は、ボールをパスして欲しくて「パス」と伝えていましたが、ボールが自分にパスされないことでした。自分が思うようにならない場面だからです。 やっとパスされたボールを投げるかと思っていたら、抱え込みゲームが中断し、その結果、周りの児童からクレームの声が上がるようになりました。 そこで、まず職員間、利用児童に共有をし、2つの対応を取ることにしました。 まず、子どもによってルールを変えていたので、話し合い、ルールを決めて可視化し、始まる前にルールを読み上げました。ルールは、回数を重ねるたびに定着してきました。 次に、ボールがパスされないと泣き叫ぶ。ボールを周りの児童に投げずに抱え込む行動は、以下の対応を取りました。 みんなでドッジボール大会をしているため、ボールを抱え込むと遊びが続かずつまらなくなることを伝えました。そして、イライラしたら、落ち着く場所に移動するように伝えました。 本人もルールは、覚えていているのですが、いざその場になると分かっていてもボールを抱え込む場面が見られました。繰り返し伝えていくうちに段々とボールをパスされなくても癇癪を起こしにくくなり、イライラするとぐっとこらえて落ち着く場所に行くようになりました。そして、深呼吸をしてから再びドッジボールに参加出来るようになっていったのです。 そして、まわりの児童にはCくんがボールを抱えてしまったときは強く注意をせずにその場に座るように伝えました。周りの児童が協力してくれ段々と暴言を言わなくなり、座ってくれたのです。その結果、児童同士のトラブルが減っていったのです。 私は、Cくんを通して習得までの時間差があっても、子どもは着実に成長する力を持っていることを感じました。また、特性を持つお子さんに対しての大人の働きかけでその児童への見方が変わると思いました。子どもたちは、子どもたちへの接し方をよく見ています。大人の子どもたちへの接し方を見て、周りの児童の見方が大きく変わる、変えることが出来ると思っています。だからこそ、私自身子どもたちへ接し方を意識し、肯定的な言葉がけを一層増やしていきたいと思っています。

HERO IS 【児童発達支援】/ 少しづつ始めてみよう!   (児童発達支援ひとみ先生)
教室の毎日
25/11/28 17:31 公開

遊びや日常から広がる、小さな学び(児童発達支援すずな先生)

毎日の朝の会で、子どもたちに 「今日の日付と曜日」を聞く時間があります。 ある日、これまで平仮名を読むことが難しかった子が、 「きんようび!」と元気に答えてくれました。 その子は、 「きんようび」の「き」の文字が名前に入っており、 「最初の字は、○○君の「き」で…。」 「その後は…、ん だ!」 「きんようびだ!」と、 とても嬉しそうに答えてくれました。 自分で答えを見つけられたことで、少し自信がついたようでした。 驚いたのは、 「ん」もいつもまにか読めるようになっていたことです。 思い返してみると、何週間か前に “しりとり”の活動をしました。 「“ん”がついてはいけない」 というルールを通して、 「ん」という文字に自然に触れていました。 遊びや日常の中での経験が、 しっかりと学びに繋がっているのだと感じました。 その後も、 「お友達の名前にある文字だ!」 と気づきながら、少しずつ曜日を読めるようになっていく姿に、 子どもたちの吸収力の凄さを改めて実感しました。 子どもたちはまだ幼稚園児ですが、 年長の子たちは、 小学生になることをとても楽しみにしています。 だからこそ、小学校へスムーズに移行できるよう、 生活の中で少しずつ 学びの土台を作っていけたらと思っています。 発達に特性を持つ子どもたちは、 新しい環境でつまづくこともあります。 しかし、無理に教え込もうとすると、 苦手意識や「できない」という気持ちが強くなってしまうこともあります。 私は、子どもたちが気づかないうちに “学べていた”と思えるような経験を、 日々の生活や遊びの中にちりばめていきたいと思っています。 その子のペースで、自然に学び、 自信を積み重ねていけるような関わりを、 これからも大切にしていきたいです。

HERO IS 【児童発達支援】/遊びや日常から広がる、小さな学び(児童発達支援すずな先生)
教室の毎日
25/11/18 13:30 公開

就園前準備(児童発達支援 ゆうり先生)

急激な寒暖差が厳しい日が続き、秋というよりも冬に向かって急発進しているような季節となりました。 最近、幼稚園や保育園に伺うと、流行している感染症の注意喚起をよく見かけます。 大人も子供も、この寒暖差で体力と免疫力が削られてしまい、体調を崩しやすい頃かと思われます。どうぞ皆様お体にお気をつけてお過ごしください。 今回は、この11月に行われる「入園前面接」についてお話しさせていただきます。 私たちの教室では、午前と午後の2部制となっており、午前中はプレのお子様や、保育園の2歳児クラスのお子様が主に通っています。 午後は就園している3歳~6歳の就学前のお子様がご利用されています。 今回、主にお話しするのは午前中の部の「就園前・2歳児クラス」クラスについてです。ご利用される理由は様々ですが、 「幼稚園の入園前に集団の中で過ごす経験を積みたい」 「入園前に少しでも座れるようになってほしい」 就園に向けての準備期間としてご利用される方が多くなっております。 「就園に向けての準備って何をするの?」 と思われる方も多いかと思います。 そこで、今年の8月の末から利用が始まったA君のお話をご紹介いたします。 A君は、来年度幼稚園に就園する予定の2歳児の男の子です。 A君は、「落ち着きがない」「座っていられない」「集団に参加できない」の他に「発語がほとんどない」というお悩みを抱えていました。 ご見学の時に親御様から「幼稚園のプレの先生からは様子見で大丈夫。そこまで気にしなくて良い。と言われたけれど、どうしても気になる」 とお話がありました。 この「様子を見てみましょう」という言葉は、児童発達支援に相談に来る親御様方がよく言われているフレーズです。 もちろん発達の進み具合には個人差がありますので、「焦らず、様子を見ましょう」という意味ではありますが、親御様の中には 「いつまで様子を見ればいいんだろう」 と不安に感じてしまう方もいらっしゃいます。 A君の親御様も同じく「いつまで待てばよいのか」と、不安な気持ちを抱えていらっしゃいました。 教室のご見学時は親御様もいらっしゃったので自然体で過ごしていたA君でしたが、いざ、利用が始まると母子分離が難しく、2週間ほど大泣きしていました。 「自分が安心して過ごせる環境から離れなければならない」 というのは大人でも不安に感じます。2歳のA君なら尚更です。 そこでまずは、教室が「楽しいところ」ということを覚えてもらうために、初めのうちは無理に朝の会などには参加せず、ボール遊びやダンス、知育玩具の促しをして過ごしました。 すると少しずつ教室への拒否感が薄れていき、ある日を境に全く泣かずに教室まで来ることができるようになりました。 それだけではなく、自分の席に座って知育玩具で遊び、朝の会の歌に合わせて手拍子をしたり、名前を呼ばれると「ハイ!」とお返事ができるようになりました。 親御様に最近の教室での様子を伝えると、ご自宅でも座れるようになったり、靴を自分で靴箱に入れられるようになっただけでなく、「パパ」「じーじ」「ばーば」とお父様や祖父母様を呼べるようになったと驚きのお話が聞くことができました。 「相談に行った時はどうしたらよいのかわからず不安で仕方なかった」 「この教室に通わせて本当に良かった」 と、ありがたいお言葉までいただきました。 こうしてお子様の成長を側で見たり、親御様からお話を聞くたびに、「この仕事をしていてよかった」と感じます。 A君に限らず、私たちの教室には様々なお悩みを抱えるご利用者様がいらっしゃいます。 体幹が弱い、言葉が出ない、発音が不明瞭などなど・・。 考えれば考えるほど、子育ての悩みは尽きないと思います。 ですが、どのお子様にも言えることは準備に「早すぎる」ということはありません。 どちらかと言えば「あともう少し早く来てくれたら、できることがもっといっぱいあったのに・・・」と感じることの方が多いです。 「まだ通うと決めたわけではないのに・・」 「何から話せばいいんだろう」 そう思い悩む親御様がいらっしゃいましたら、どうぞお話をお聞かせください。 しっかりとした職員体制でお子様と関わらせていただき、成長の手助けとなればと思います。

HERO IS 【児童発達支援】/就園前準備(児童発達支援 ゆうり先生)
教室の毎日
25/11/07 18:18 公開

継続することの大切さ(児童発達支援ひとみ先生)

今回は、子どもたちが取り組んでいるべんきょうプリントの内容について紹介します。 子ども達の学習状況に応じてひらがな、線つなぎ、なかま分けなどのプリントを用意しています。 2人のお子様の成功体験をご紹介をさせて頂きます。最初の頃はなぞり書きのひらがなプリントを早く終わらせようとしていました。夏休み頃から線をよく見てはみ出さずに書けるようになっていきました。今では、なぞり書きでは、線からほぼはみ出さずに書けるようになりました。書き終わると嬉しそうに職員に「見て!きれいに書けたよ。今日のは、何点?」と聞いています。職員がノートに100点と書くと「やったー」と言って喜んでいます。 また、ある年中さんのお子様は、繰り返しひらがな練習、線つなぎを練習しています。先月からは、なかま探しのプリントや小さいマスでのひらがな練習をしています。模写のプリントは、動物、野菜、お寿司など子ども達が見たり、食べたりしている馴染みのある名称です。 初めは、小さいマスの右側に書かれているひらがなを見ながら、書くことに苦戦していましたが、回数をこなしていくうちに慣れてきている様子が見られます。難しいひらがなを見つけると近くの」職員に「手伝って」「書いて」と助けを求めて取り組んでいる姿が見られます。初めは、職員と一緒に書いたり、職員が赤のペンで大きく書いたひらがなの上をなぞっていたお子様が今では一人で書ける箇所が増えてきました。 また、ある年中さんのお子様は、線つなぎで線がはみ出ると「あー。線はみだしちゃった」と言ってぐずついてしまうことがありました。そこで、なかま探しのプリントを用意し、線を引く練習をするようになりました。 なかま探しは、左右の絵を見る。次に、仲間を見つけて線を引く。この2段階を踏んで線をつなぐことが出来ます。線と線をつなぐプリントよりもより、集中して取り組まないと線が引けません。 ところが、なかまさがしのプリントでは、左右の絵を見て仲間を探し出し、丸と丸をよく見て線をつなぐことが出来たのです。楽しく取り組めたからか「まだ、お勉強をしたい!」と言ってべんきょうの時間が終わっても取り組んでいました。 きれいに字を書くことは大切ですが、席に座って短い時間であっても最後まで頑張って取り組んでいることに全職員子どもたちを温かく見守り、褒めています。だからこそ、子どもたちが褒められると嬉しくなり、頑張るモチベーションになっていると感じています。 これからも、子どもたちの力を信じ、成長を見守っていきたいと思います。

HERO IS 【児童発達支援】/継続することの大切さ(児童発達支援ひとみ先生)
教室の毎日
25/11/04 18:13 公開
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