当教室は小集団の中で【聞く・座る・理解する】を根底に置いた支援をさせて頂いております。
今後もこの方針にぶれはございません。
ですが、支援の中で幾つかの壁がぶつかりました。
まずは未就園児への支援です。
当教室には未就園児のお子様が4名いらっしゃいます。
今まで集団生活をしたことがない子達の集まりですので、いくら指示をしても聞くことが出来ません。ですが、これは至極当然のことであります。
そして未就園児が集まってしまうと、周りのお友達が気になり5分も座ることが出来ない状況です。もちろん、時間と共に慣れていけば座ります。しかし、時間だけが経過して、結果的に何も進展が無かった場合は親御様のニーズにお応え出来なかったという判断になってしまいます。当教室はすぐに応えるのをモットーにしています。
そこで短時間でも座って作業やお勉強が出来るマンツーマン支援を行う為の個室ブースが最も支援に有効的だと考えるに至りました。
次に、食事についてです。
未就園児さんの中で極度の偏食のお子様がいらっしゃり、まずはお友達と一緒に食べることよりも、食事をすることを優先にする必要がありました。
お友達が集まるとテンションは上がり、少し食べては走り周りの繰り返しで、あげくの果てに吐き戻しをしてしまうことがここ数回続きました。
摂食、摂水は生きる上で最も必要なことです。
又、災害等が発生した場合に極度の偏食の場合は食べれる物が無くなってしまいます。
そこで、摂食を最優先とする場合、個室でのマンツーマンでの食事介助をすることが支援において有効的だと考えるに至りブース作成をする運びとなりました。。
次に年長さんの学習です。
来年は小学校です。
もう時間がありません。
私達は放課後等デイサービスを運営していますので、支援学級、普通級の学習スピードを把握しています。
保護者様が思っているよりも早いです。
特に算数。
放課後等デイサービスに通所している子達も苦戦しています。
読み書きは幼稚園でも行いますし、案外ご家庭でもやられていることが多い印象です。
ですが、算数となると理解をしないと進めない教科ですので小集団の中での支援よりも、個別ブースでマンツーマン対応をした方が本人も落ち着き効果的だと考えられます。
もちろん年長さん以外でも使用します。
ですが、当教室の考えとして、未就学児の集中力は持って「5分」です。
学習は長くやれば良いというものではございません。
短い時間でも日々積み重ねることが必要です。
視覚的要素を遮ることで集中力を増し、短い時間で効果的にアプローチをする学習支援の為個別ブースを作成しました。
次にお着換えです。
幼稚園後に利用するお子様が多い当教室は通所後にお着換えをします。
今までは運動マットを壁にしてお着換えをしていましたが、途中で倒れてしまったり、お友達が覗いてしまうこともありました。
「そんなことを気にするの。」とお思いの保護者様もいらっしゃるかもしれませんが、100人中1人でもそのことを気にするなら、即行動に移すのが当教室のモットーです。
みんなの前でお着換えをすることが恥ずかしいと感じてもらうのも大事なところです。
ですので、個別ブースはプライバシー配慮の為の作成でもあります。
次に癇癪(かんしゃく)がひどくなってしまったり、テンションが極度に上がってしまったりした際に一時的にスタッフと一緒にクールダウンをする為です。
ですので、完全な個室ではなく、スタッフが上から覗ける部屋となっております。
そして、最後に。
当教室のスタッフは小集団の指導に慣れております。
寄って、個別支援は当たり前のように出来ます。
またスタッフが潤沢している為、個別支援に対応していても、同時並行で小集団の支援を別のスタッフが出来ます。
細かいことを上げたらキリがございませんので大まかな作成理由を記載させて頂きました。
19日㈮の工事は16時から始まり、終わったのは午前様でした。
お子様専用の個室ブースの為、一般的な工事よりも安全基準が非常に厳しく、ミリ単位での調整が必要です。
仕上がりは非常に素晴らしく、角もアーチ状になっており、お子様が万一頭をぶつけても大きな怪我に繋がりません。
HERO ISは徹底した小集団の支援にプラスαで個別ブースが児童発達支援となりました。
勘違いして頂きたくありませんので複数記載します。
個別支援にプラスα小集団支援ではありません。
小集団支援にプラスα個別支援です。
これは大きな違いです。
小集団で指揮を取れるスタッフがいるかいないかが大きな違いです。
HERO ISは今後も変わらず、小集団において【聞く・座る・理解する】を支援の根底に置き、プラスαで個別支援を行って参ります。
個別支援ブース工事完了のお知らせ【校長先生】
教室の毎日
24/07/21 07:59