児童発達支援で言語聴覚士をしている中野です。
ことばの発達についてブログに掲載した図を使ってお話をしたいと思います。
皆さんは、「ことばのビル」という言葉を聞いたことはありますか?
ことばを育くむために大切なことをビルの建築に例えています。
「ことばを言える」力は、このビルの最上階の部分です。
からだやことばの発達には個人差はありますが順序があります。
まずは「からだ作り」、次に「こころ育て」、そして最後が「ことば育て」です。
お子さんのことばが遅いと、「ことばを教えよう」「ことばを言わせよう」としてしまいがちですが、図のビルのように土台をしっかり固め、下の階からじっくり積み上げていくことが大切となります。
全体発達にともなって、ことばの力、ことばの基礎となる力も育っていきます。
規則正しい生活、よく噛んで食事をする、体の発達に沿った十分な運動、親子や信頼できる人とのやりとり、豊かな経験、遊びをとおして楽しい時間を共有し実体験にそくしたことばを添える、それらの積み重ねがことばの理解やことばで伝え合いたいという意欲に繋がっていきます。
Heroisでは、多職種によるチームアプローチで「からだ作り」「こころ育て」「ことば育て」に取り組み、お子さん一人ひとりの発達や個々の興味や関心に合わせ、集団療育と個別療育支援を続けてまいります。
お子さんのことばの発達について気になること、心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
参考・引用文献:中川信子著 ことばをはぐくむ 新装版
発達に遅れのある子どもたちのために
ことばのビル 言語聴覚士(みか先生)
教室の毎日
24/09/13 15:55