この度WISC-Vを当施設で行いました。
WISCはIQの他に、受けられた方の様々な能力値を算出し、得意なことや苦手なことを分析するといった検査です。
ではどんな方がWISCを受けられるのか、またなぜ受けられたのか。
そして結果をお返しするまでのことを少しお伝えしたいと思います。
個人が特定されないよう一部情報をぼかしてお伝えしますのでご了承の上でお読みください。
今回WISC-Vを受けられたのは当事業所の利用者さんの近親者の方でした。
そのため予約はHERO ISのLINEで日程調整をしましたが、HERO ISをご利用されていない方であれば電話やメールでの日程調整になるかと思います。
今回、検査を受けられたい理由はご利用機関から「知能検査を受けてはどうか」と勧められたからでした。
小学生の方で、授業中に集中ができていなかったりするなどの困りごとがあるようした。
検査を受けて得意なことや不得意なこと、勉強をする上での工夫や声掛けが知りたいといった理由もあり、この度WISC-Vを実施致しました。
検査を実施する際には、まずそういった困りごとや知りたいことの聞き取りを行います。
そして検査結果のお返しの時にそういった困りごとに対するアプローチ方法を一緒にお伝え致しました。
検査結果としては数値だけを見ると一部得意・不得意な能力はありましたが、ほとんどが平均的な数値でした。
ではなぜ先に挙げたお困りごとが起こっているのか、と考えたときに重要になってくるのが「受験態度」です。
検査を受けられた方は集中の持続が難しいといったお困りごとがありましたが、検査中も如実にそういった様子が見られました。
5分程度の時間でも途中で集中が途切れてしまったり、検査室の外の音(車の音など)が気になってしまってそもそも集中ができないようでした。
結果をお返しする際にはそういった検査中の様子や、私(検査者)との関係の取り方などの受験態度とお困りごととの関係も分析し、対応策なども併せてお話します。
今回の方は結果や分析の内容をお伝えすると、心当たりがあって納得できる部分もあれば「思いもよらなかった」ということもあるようでした。
また対応策は検査を受けられた方やそのご家族に無理のない範囲で実践できそうなものを取り入れてみる、とのことでした。
こちらからのご提案する対応策については「必ずそうしなさい」という強制的なものではなく、あくまでも案の1つであるため、出来そうなものがあれば実践していただきたいと思っております。
今回は当事業所で知能検査(WISC-V)を実施する際の予約調整から結果のお返しまでの例をお話致しました。
現在もHERO ISでは知能検査・発達検査のご予約を受け付け中です。
現在ご連絡いただけた方は今月中に検査を受けていただくことも可能ですので、ご興味がある方はぜひお問い合わせください。
WISC-Vを実施(心理部あきら先生)
教室の毎日
24/09/05 20:40