こんにちは🌞
横浜市青葉区にある児童発達支援フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋
今回は言語処理能力と実行機能の関連性についてお話しさせていただきます。
実行機能の説明に関しては、とてもわかりやすいサイトがありましたので共有させていただきます。↓↓
https://www.kaien-lab.com/faq/2-faq-diagnosis/executivefunction/
実行機能の弱さと言語処理の困難さは、順序立てて考えたり言葉を整理したりする上で非常に関連性が高いため、以下に関連性についてまとめます。
🟡順序立てて考える力
・実行機能:タスクを計画し、順序立てて実行するための実行機能ですが、物事を論理的に整理し、次に何をすべきかを決定する能力が含まれます。
・言語処理:文法的な構造や意味を理解するために、言葉を順序立てて考える力が必要です。たとえば、文の主語、述語、目的語を適切に認識し、意味を組み立てるには、順序の理解が不可欠です。
→実行機能が弱いと、これらの順序立てのスキルがうまく働かず、言葉を論理的に整理することが難しくなります。
🟡情報の整理と保持
・実行機能:実行機能に含まれるワーキングメモリは、複数の情報を一時的に保持し、それらを整理して処理する能力です。これは、特に複雑なタスクや言語処理において重要です。
・言語処理:文の前後関係や文脈を把握するために、ワーキングメモリを使って情報を保持し続ける必要があります。実行機能が弱いと、情報の保持や整理がうまくいかず、文脈の理解や複雑な文の処理が困難になります
🟡柔軟な思考と適応
・実行機能:実行機能には思考を柔軟に切り替えたり、新しい状況に適応したりする能力も含まれます。この能力が弱いと、特定の考え方やパターンに固執しやすくなり、他の視点や新しい情報を取り入れることが難しくなります。
・言語処理:同じ言葉が異なる文脈で異なる意味を持つ場合など、柔軟に言葉の意味を切り替える必要があります。実行機能が弱いと、こうした柔軟な言語処理が難しくなる可能性があります。
🟡計画と構成
・実行機能:タスクや考えを計画し、構成する能力にも関与しています。これには、全体の計画を立て、それを細かいステップに分けて実行することが含まれます。
・言語処理:文章を作成したり話を組み立てたりする際に、論理的な構成が必要です。実行機能が弱いと、文章を適切に構成したり、話を整理して伝えることが難しくなることがあります。
🟡結論
実行機能の弱さと言語処理の困難さは密接に関連しています。実行機能が弱いと、順序立てて考える力や情報を整理する力が不足し、その結果、言語処理にも困難が生じやすくなります。これらの関連性を理解することで、ASDのお子様に対する支援がより効果的に行える可能性があります。具体的には、実行機能を強化するためのトレーニングや、言語処理の支援を組み合わせることが有効です。
次回は言語処理にも関連している実行機能の強化の仕方についてお話ししようと思います。
ASDの聴覚処理③実行機能と言語処理の関連性
教室の毎日
24/09/04 12:49