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ADHD研究から紐解く、注意の惹きつけ方のコツ

教室の毎日
こんにちは🌞
フォレストキッズの木山です🌳🌋

現在、横浜市青葉区にあるフォレストキッズこどもの国教室と、2025年9月新規オープン予定の青葉台教室の運営を行っております。
今回はADHD傾向のお子様の注意の向け方について、ADHD研究から紐解き、現場での実践をお話ししようと思います。

―注意の向け方には、ちゃんと“ルール”がある
「何回言っても聞いてない」
「目の前のことに集中できない」
「すぐキョロキョロする」
そんな姿から、「不注意だな」と感じること、ありませんか?
でも実は、ADHDの子どもたちは「集中できない」のではなく、“注意の向け方に特徴がある”ことが研究からわかってきています。

ADHD研究から紐解く“注意”の特徴
ADHDの注意の特徴について、研究では以下のようなことが示されています。
前もって合図されれば「必要な刺激」への注意を高めることができます。
目立つ「必要な刺激」に注意を向け、見つけ出すことができます。
「不必要な刺激」がたくさんある中に「必要な刺激」が出てくると注意を向けにくいです。
課題と関係ない「不必要な刺激」に注意を惹きつけられやすいです。
「不必要な刺激」の中には、課題の遂行に良い影響を与えるものもあります。
つまり、「集中力がない」のではなく、どんな刺激に、どう反応しやすいかがちょっと違うのです。

現場でできる、具体的な配慮とは?
こうした特性をふまえると、保育や教育の場では、以下のような関わりが有効です。

①「今から大事なこと言うよ」と“予告”をする
→ 注意を向ける準備=警戒状態を作ることが大切です。
たとえば、「教科書のここを見てね」と具体的に指示したり、
ゲームの場面で「話を聞かないと負けちゃうよ!」と誘導するなど、感覚的に自然と行われている場面もよく目にしますね。
これだけで子どもが情報をキャッチしやすくなります。

② 大事な情報は、目立たせて提示する
→ 目立つ=“必要な刺激”になります。
文字をハイライトしたり、枠で囲むなど、視覚的に目立つ工夫が効果的です。

③ 余計なものは隠す・排除する
→ 「必要な刺激」以外が多すぎると、注意が分散します。
プリントで今解いている部分以外は、下敷きで隠したり折り込んだりしましょう。
机の上には必要なものだけを置き、教室の壁や視界に入る場所にも刺激を減らす工夫が重要です。

④ 席の位置にも配慮を
→ 窓や出入り口の近くは“気が散る原因”に。
一番前の真ん中など、視界に入る情報が最小限になる席が効果的です。
窓際なら、外が見えないように衝立やパーテーションを置くのもおすすめです。

⑤ あえて「BGM」などの刺激を加えるケースも
→ 一定の刺激がある方が落ち着く子もいます。
常に、不必要な刺激が入っていることで、新しく現れる不必要な刺激に干渉されづらくなると考えらています。
よく音楽を聞きながらの方が「集中しやすくなる」子もいますよね。

「できない」じゃなく「やり方が違う」だけ
ADHDのある子どもたちにとって、“注意”はコントロールできない敵ではなく、
ちょっとした支援で整えられる力でもあります。
「この子はどういう風に注意を向けているんだろう?」
そうやって見方を変えるだけで、子どもの行動が変わって見えることもあります。
私たち大人の関わり方一つで、
子どもたちが自分の力を発揮できる環境をつくることができます。
「話を聞いてくれない」「すぐ気が散ってしまう」子がいたら、
それは“注意が弱い”のではなく、“向け方のコツ”を知らないだけなのかもしれません。まずは周囲の大人が“注意の向け方のコツ”を学びましょう。
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