
こんにちは。
横浜市青葉区にあるフォレストキッズこどもの国教室、青葉台教室を運営している木山です🌳
今回は、幼児期に10人に1人は経験すると言われている「吃音」についてお話しします。
吃音とは、言葉が詰まったり、繰り返されたりする話し方の特徴のことですね。 「ぼ、ぼ、ぼくは…」「かかかかきくけこ」などといった話し方で現れることが多く、2歳から4歳をピークに、20人〜10人に1人程度の割合が経験するとされています。
多くの場合、幼児期に一時的に吃音を経験しますが、その多くは成長とともに自然に解消されます。 一方で、約20%から30%は大人になるまで続くと言われ吃音は小学校就学後も継続することがあります。そのため、吃音に対する適切な知識を身につけておくことが重要です。
吃音に「気づかれないようにする」は逆効果?
配慮のつもりが…
よくあるのが、「気にして悪化するかもしれなから、吃音のことは触れないでおこう」という配慮です。「そっとしておいてあげたい」という気持ちも、私たち大人の心からの優しさです。 でも、その配慮がかえって本人を孤立させてしまうことがあるのです。 年長〜小学校低学年頃になると、子どもたちは他者からの視線や評価を意識し始めます。そして、自分の話し方に違和感を覚えたり、友達から指摘されたりすることで、「なんで自分だけ?」と悩みはじめることがあります。そんなとき、周囲の大人が吃音について一切触れずにいると、子どもはこう感じてしまいます。 「この話題って、相談しちゃいけないことなんだ…」 「大人も何も言わないってことは、吃音って“悪いこと”なのかも」 そうして、吃音が「恥ずかしいこと」「隠さなきゃいけないこと」になってしまう。結果的に、人前で話すことを避けるようになり、学校に行きたくなくなってしまったり、自己肯定感を下げてしまったりするケースがあります。
吃音は向き合うことが重要
吃音は悪いことじゃない。向き合うことで、安心が生まれる
そもそも、吃音は悪いことではありません。個性のひとつです。だからこそ、子どもたち自身が自分の話し方を否定せず、まわりの大人も一緒に向き合っていく姿勢がとても大切です。 実際に、日本財団のインタビュー記事では、九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科の医師・医学博士の菊池良和先生が以下のような紹介をしています。 「本人に吃音は悪いことではないと伝えた方が良い」 (※2023年 日本財団ジャーナルより) つまり、「気づかせない」「触れない」ことがベストなのではなく、「自然に一緒に話し合える」「必要なときに支援できる」関係性のほうが、ずっと子どもを前向きに育てるのです。
吃音と向き合う支援法:リッカムプログラムとは?
幼児期の吃音支援として世界的に効果が認められているプログラムに、リッカムプログラム(Lidcombe Program)という療法があります。 これは、オーストラリアで開発された親主導型の吃音治療プログラムで、次のような特徴があります。
🔹リッカムプログラムの基本的な考え方
* 6歳以下を原則として、4歳前後くらいから訓練を始める
* 1日15分の訓練でスラスラ話せたら褒め、言葉に詰まったら叱らず中立的に知らせる
* 指摘よりも褒める頻度を増やすことが重要
* 言語聴覚士による定期的な面談が必要
まとめ
吃音に“気づかせない”より、“一緒に向き合える”関係へ
世界的にはリッカムプログラムという幼児にスラスラ話せた事だけでなく、言葉が詰まっていることも知らせる訓練が効果的であるという研究結果が出ています。 吃音のある子どもにとって、周囲の「気づかれないように」という沈黙は、ときに孤独になります。 話すことに自信が持てず、人前での発言が怖くなり、自分らしさを閉じ込めてしまう…。私たちが「一緒に向き合うよ」と伝えられると、その子は、吃音を理由に諦めることなく、自分の言葉で、自分の世界を語れるようになります。 吃音に限らず、発達障害や特性に伴う課題は、隠すべきものではなく、育ちの一部として受けとめ、関わっていくことが何よりも大切です。 「吃音を気づかれないようにする」時代は、もう古いのかもしれません。 ただし、お子様の状況や訓練方法には少し専門性を伴うため、まずはお近くの専門家に相談するのが良いでしょう。
定期的に情報を発信しておりますので、是非フォローしてください✨
★お問い合わせ先★
フォレストキッズこどもの国教室 〒227-0038 神奈川県横浜市青葉区奈良一丁目19番地1-107 「フォレストキッズこどもの国教室」公式LINE 👉ID検索:@930trknx TEL:045₋530₋4701 月曜日~金曜日:10:00~18:00 土曜日・日曜日:9:00~17:00
フォレストキッズ青葉台教室(2025年9月オープン予定) 青葉台駅より徒歩6分(詳細は近日公開) 「フォレストキッズ青葉台教室」公式LINE 👉ID検索:@843rczmp 電話:未定 メール:forestkids.aobadai@outlook.jp
横浜市青葉区にあるフォレストキッズこどもの国教室、青葉台教室を運営している木山です🌳
今回は、幼児期に10人に1人は経験すると言われている「吃音」についてお話しします。
吃音とは、言葉が詰まったり、繰り返されたりする話し方の特徴のことですね。 「ぼ、ぼ、ぼくは…」「かかかかきくけこ」などといった話し方で現れることが多く、2歳から4歳をピークに、20人〜10人に1人程度の割合が経験するとされています。
多くの場合、幼児期に一時的に吃音を経験しますが、その多くは成長とともに自然に解消されます。 一方で、約20%から30%は大人になるまで続くと言われ吃音は小学校就学後も継続することがあります。そのため、吃音に対する適切な知識を身につけておくことが重要です。
吃音に「気づかれないようにする」は逆効果?
配慮のつもりが…
よくあるのが、「気にして悪化するかもしれなから、吃音のことは触れないでおこう」という配慮です。「そっとしておいてあげたい」という気持ちも、私たち大人の心からの優しさです。 でも、その配慮がかえって本人を孤立させてしまうことがあるのです。 年長〜小学校低学年頃になると、子どもたちは他者からの視線や評価を意識し始めます。そして、自分の話し方に違和感を覚えたり、友達から指摘されたりすることで、「なんで自分だけ?」と悩みはじめることがあります。そんなとき、周囲の大人が吃音について一切触れずにいると、子どもはこう感じてしまいます。 「この話題って、相談しちゃいけないことなんだ…」 「大人も何も言わないってことは、吃音って“悪いこと”なのかも」 そうして、吃音が「恥ずかしいこと」「隠さなきゃいけないこと」になってしまう。結果的に、人前で話すことを避けるようになり、学校に行きたくなくなってしまったり、自己肯定感を下げてしまったりするケースがあります。
吃音は向き合うことが重要
吃音は悪いことじゃない。向き合うことで、安心が生まれる
そもそも、吃音は悪いことではありません。個性のひとつです。だからこそ、子どもたち自身が自分の話し方を否定せず、まわりの大人も一緒に向き合っていく姿勢がとても大切です。 実際に、日本財団のインタビュー記事では、九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科の医師・医学博士の菊池良和先生が以下のような紹介をしています。 「本人に吃音は悪いことではないと伝えた方が良い」 (※2023年 日本財団ジャーナルより) つまり、「気づかせない」「触れない」ことがベストなのではなく、「自然に一緒に話し合える」「必要なときに支援できる」関係性のほうが、ずっと子どもを前向きに育てるのです。
吃音と向き合う支援法:リッカムプログラムとは?
幼児期の吃音支援として世界的に効果が認められているプログラムに、リッカムプログラム(Lidcombe Program)という療法があります。 これは、オーストラリアで開発された親主導型の吃音治療プログラムで、次のような特徴があります。
🔹リッカムプログラムの基本的な考え方
* 6歳以下を原則として、4歳前後くらいから訓練を始める
* 1日15分の訓練でスラスラ話せたら褒め、言葉に詰まったら叱らず中立的に知らせる
* 指摘よりも褒める頻度を増やすことが重要
* 言語聴覚士による定期的な面談が必要
まとめ
吃音に“気づかせない”より、“一緒に向き合える”関係へ
世界的にはリッカムプログラムという幼児にスラスラ話せた事だけでなく、言葉が詰まっていることも知らせる訓練が効果的であるという研究結果が出ています。 吃音のある子どもにとって、周囲の「気づかれないように」という沈黙は、ときに孤独になります。 話すことに自信が持てず、人前での発言が怖くなり、自分らしさを閉じ込めてしまう…。私たちが「一緒に向き合うよ」と伝えられると、その子は、吃音を理由に諦めることなく、自分の言葉で、自分の世界を語れるようになります。 吃音に限らず、発達障害や特性に伴う課題は、隠すべきものではなく、育ちの一部として受けとめ、関わっていくことが何よりも大切です。 「吃音を気づかれないようにする」時代は、もう古いのかもしれません。 ただし、お子様の状況や訓練方法には少し専門性を伴うため、まずはお近くの専門家に相談するのが良いでしょう。
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