こんにちは、てらぴあぽけっと池袋教室です。
本日は、【音韻認識(意識)】のご紹介です。
音韻認識とは、話しことばを構成する個々の音やその順番における認識のことです。
(例)「くるま」ということばは、「く」「る」「ま」という3つの音からなって、 「く」から始まることばであるという意識です。
1音ずつなら言えるのに、2音以上や単語になると上手く発音できない傾向です。
例えば、普段はおとうさんの「ト」が言えるのに、パトカーが「パコカー」になったり、とうもろこしが「とうもこし(音の数が多くなると音抜けしたり)」になったりします。
発音できないわけではないのに、特定の音の並びやパターンになると違う音になってしまう傾向です('_')
この音韻認識は、一般的には4歳頃から芽生え始めるといわれており、発音(構音)の獲得にも関係してきます。実質的な発達段階が4歳以前のお子さんにこの課題をやっていただいても、まだ難しいことが多いです。
※音韻認識の発達や培う遊びとは?
4歳~5歳ごろの遊び
・すごろく→サイコロの代わりに絵とかな文字が書いているカード使用。または、絵とかな文字(写真ご参照くださいなど)のイラストをサイコロの面に貼る。名詞としても確認して言ってもらいながら、音(文字)の数だけコマを進める、一個ずつすすむ
※音韻認識が未熟な子どもさんには、撥音(きっぷ)・長音(レール)・促音・拗音(チョコ)などの特殊音節がない単純な単語(いす、かさ、たまご、等)ではじめは練習します。
・粘土を用いて、簡単な字「い」「し」などを真似して作る
(微細課題にもなります。いろんな形があることを視覚的に認識していってもらいます。まずは単純な書き順の字から取り組みます。まだ読めなくて大丈夫です。無理に読むことを覚えさせず気楽にやっていただけたら♪)
4歳~5歳ごろの課題 ➀~⑧は難易度順(ただし、個人差あります)
➀聴覚への注意力向上や音源定位
A、音がどこから聞こえる?ゲーム
(少し広い場所で、音やアラームの聞こえてくる方向を探す。隠してる時は、かくれんぼのように別の部屋で少し待っててもらったり、後ろを向いてもらったり)
B、単語や文の復唱
「たまご」「あたま」「ばなな」など既に知っているであろう単語をチョイスしてください。
短文「きれいな花がさいています」など2~3語文を復唱してもらう。
※早口言葉は類似音や類似単語が多く難しいので使用しません。相手のお話を最後まで聞く練習にもなります。間違えていても修正はさせないで、まずは取り組めたことを褒めて差し上げてください♪
②音韻分解課題
例「たいこ」と言いながら音の数ごとに手を叩いたり、音の数だけおはじきを置いて見せて視覚的に情報入力します。 「たいこ」なら⇒3回手を叩けば正解! 2~3音の単語から開始します。
そして、様子を見ながら少しずつ音の数を増やしていきます。
③音韻弁別(ききわけ)課題
1音レベル 母音が同じ似た音 例「き」「い」「し」「ち」
単語レベル「かぎ」⇔「かき」、「きりん」⇔「みりん」など1音違いで似てる単語
意味のない1音レベル「あ、か、た、ら」 など
意味のない内容の複数音レベル「なさかい」「おてやも」など
※もし「パトカー」が「パコカー」になっていたら、「こ」「の」「と」などをランダムに聞いてもらい正しい音「と」が聞き分けできているか確認します。
↓次の④から⑧は、ワーキングメモリーも必要です。
④音韻抽出課題(取りだし)
「さくら」の最初の音は?→「さ」
「『さ』」から始まる言葉は?」など音集めクイズ
2番目の音は?など(最初や最後の音より、2番目などの音は難しいです)
⑤しりとり
「たぬき」→「きつね」→「ねこ」 音だけで困難なら絵本やカードで補助
⑥逆唱課題
「つくえ」を逆さから言うと? え⇒く⇒つ
⑦音の削除課題
「たぬき」の「ぬ」を抜いたら?→【たき】
6歳ごろ
⑧置き換え課題「たいやき」の「い」を「こ」に変えると?→「たこやき」
※音韻認識の練習をすることで読み書き能力が改善すると、過去の研究で判明しています。
ですが、お子さんの無理のない範囲で楽しみながら取り組んでいただけたらと思います(^^)
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☆音韻認識について
教室の毎日
25/01/19 12:05
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