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【児童発達支援・放課後等デイサービス】発達支援Labo ランプのブログ一覧

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第44回「ポリクロニックな時間感覚と余裕を持つことの大切さ」

支援の背景
こんにちは、発達支援Laboランプです。ここでは、定期的に療育支援に関連するテーマについて、理論的な背景と合わせて発信しています。今回のテーマは「ポリクロニックな時間感覚と余裕を持つことの大切さ」です。

現代社会では、多くの人が何かに追われるように日々を過ごしています。特に日本においては、効率や生産性が重視され、一日のスケジュールはびっしりと詰め込まれがちです。しかし、「時間に余裕を持つ」という感覚が、実はとても大切なことだと感じる瞬間も少なくないのではないでしょうか。今回のコラムでは、このような視点から、子どもたち、延いては私たち時間の感覚について考えていきます。

1,ポリクロニックな時間感覚
 まずはじめに、「ポリクロニック」という言葉についてご紹介します。ポリクロニックな時間感覚とは、複数の活動を同時に進行させたり、人とのやりとりを重視しながら時間を柔軟に使うことを指します(⇔モノクロニック)。これは、一つのことに集中するよりも、周囲の環境や出来事に応じて柔軟に対応することで、結果として心に余裕が生まれやすいという側面があります。「ポリクロニックな文化」という表現もあり、さらにポリクロニック文化圏出身の人々は、時間や仕事よりも周囲との人間関係を重要視する傾向があるとされています。

 療育支援に置き換えて考えてみます。例えば、子どもたちにとっても、決められたスケジュールの中で過ごすことが必ずしも良いとは限りません。むしろ、自由な時間の中で自分のペースで遊び、学び、人と触れ合うことが、発達にとって重要な経験になることが多いのではないでしょうか。大人も同様に、常に何かに追われるのではなく、時には「何もしない時間」を意識的に持つことで、リフレッシュし、物事に対して新たな視点を持つことができる等の話は、児童発達支援のみならず、幅広い領域で聞かれています。

2,日本の感覚を振り返る
ポリクロニックな時間感覚の良さ、大切さについて妙に納得できる方が多いのではないかという一方で、日本では「時計に支配された時間」の中で生きることが美徳とされている面もあります。園で、学校で、会社で、社会で「ルーティンに沿って生活できる」ということは一見悪いことではないように思えます。しかし、そうした生活の中で私たちは本当に大切なことを見落としてしまっていることはないでしょうか。ポリクロニックな時間感覚を取り入れ、生活の中に余裕を持つことの重要性を再考する時が来ているのかもしれません。

子どもたちが一見「何もしてない」ような場面があっても、それはリフレッシュし、新たな気づきや学習に繋がるものなのかもしれません。そんな場面の意味に気づくことができるよう、大人も余裕を持って過ごしていきたいですね。

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