こんにちは、発達支援Laboランプです。ここでは、定期的に療育支援に関連するテーマについて、理論的な背景と合わせて発信しています。今回のテーマは「対話の重要性:日々のコミュニケーションを振り返る」です。
私たちは日々の生活の中で、さまざまな人と対話を重ねます。特に、子どもとの対話は単なる情報伝達ではなく、心の交流や関係の構築が目的です。そのため、どのように伝えるかだけでなく、相手がどのように受け取るかを考える姿勢が常に求められます。対話の中で、言葉の選び方や声のトーン、表情などがどのように相手に影響を与えているのかを振り返ることで、より効果的なコミュニケーションのヒントが得られるでしょう。
1,相手への伝わりやすさ
日々の中で常に相手に合わせた発信を行うのは容易ではありません。忙しい時や疲れている時には、ついつい普段通りの話し方をしてしまうこともあります。それでも重要なのは、そのようなときに「相手に伝わりやすいかどうか」を意識し直し、調整・対応するための引き出しが備わっているかどうかです。この引き出しは、過去の経験や学びからも蓄積されるものであり、振り返りを通じてさらにその幅を広げることができます。
2,異文化コミュニケーションから学ぶ
対話やそのための言葉選びにおいては、自分と異なる言語文化を持つ相手とのコミュニケーションも大きなヒントになります。文化や言語に異なる背景を持つ人とのやり取りでは、相手にとっての「普通」が自分のそれとは場合によっては大きく異なることを前提に対応する必要があります。このプロセスは、子どもたちと接する際にも応用可能です。相手の理解度に寄り添いながらコミュニケーションを調整することで、信頼関係が深まり、支援の質も向上していくでしょう。
対話とは一方向的な伝達ではなく、相互に関係し合い、響き合いながら新たな理解を築く過程です。子どもとの対話においても、こちらの言葉がどのように受け取られているかを感じながら、その場に応じた適切な表現を模索することが大切です。日常の対話を振り返り、何がうまくいったのか、どの部分が改善の余地があるのかを考えることで、次の対話に活かせる引き出しを増やしていくことができます。
完璧なコミュニケーションは存在しないかもしれませんが、振り返りと工夫を重ねることで、対話の質を少しずつ高めていくことができるとランプは考えています。
最後までお読みいただきありがとうございます。発達支援Laboランプは現在、随時問い合わせ、見学・体験等受付中です。お気軽にお問い合わせください。
第52回「対話の重要性:日々のコミュニケーションを振り返る」
支援の背景
24/10/09 19:25