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両親の意見が違うときの対応方法とは?

教室の毎日
「パパは語彙力を伸ばしたいって言うけれど、私は子どもの気持ちを大切にしてほしいと思っていて…」
未就学児の療育を進める中で、両親の意見が異なるというご相談は少なくありません。
特に多いのが、
「語彙力を高めて、もっと話せるようにしてほしい」というお父さん
「表情や気持ちを読み取って、心が通じるやりとりができてほしい」というお母さん

というケースです。

今回は、こうした療育の方向性に関する意見の違いがあるときに、支援者としてどう対応していけばいいのかをご紹介します。

■ 両親の意見が違うのは自然なこと
家庭の中で、子どもに対して持つ期待や関心が違うのは当たり前です。
それぞれの視点には理由があり、どちらも子どものためを思っての願いです。

父親:「もっと話してくれたら、困っていることもわかるはず」

母親:「気持ちが伝われば、安心して関われるはず」

どちらも正しい視点であり、決して対立するものではありません。

■ 語彙力と感情理解は“切り離せない関係”
療育現場の視点から見ると、「語彙力(言葉の力)」と「感情理解(気持ちを読む力)」は、別々のものではなく相互に影響し合う力です。

言葉が増えることで、自分の気持ちを表現しやすくなります。

気持ちを理解できるようになると、相手との会話が豊かになります。

つまり、語彙力を育てることは、感情理解の土台にもなるのです。

■ 両方を育てる療育の工夫
では、実際の療育ではどうやって両方の力を育てていくのでしょうか?
以下は、語彙力と感情理解を同時に育てる具体的な支援例です。

✅ 感情カードを使った活動
→ 表情を見て「うれしい」「かなしい」などの言葉を覚える

✅ 絵本の読み聞かせ+気持ちの読み取り
→ 登場人物の表情や行動から、気持ちを推測して言葉にする

✅ ごっこ遊びや人形劇
→ 感情を表現しながらセリフを考える遊びを通して、語彙力も育つ

このように、言葉と気持ちの理解は一体で育つ支援が可能です。

■ 支援者としての役割:共通目標をつくる
意見の違いがあるときこそ、支援者の役割が大切になります。
ポイントは以下の3つです。

両親の思いを整理・見える化する
 → それぞれの願いを丁寧に聞き取る

共通目標を提案する
 → 例:「感情語を使って気持ちを言葉で伝えられるようになる」

定期的に振り返る機会を設ける
 → 子どもの変化を共有し、支援の方向性を調整

■ まとめ:どちらの意見も“子どもへの愛”から生まれている
療育の場では、「どちらか一方」ではなく「どちらも」大切にできる支援が可能です。
両親それぞれの視点を尊重しながら、子どもにとって最適な育ちを一緒に考える姿勢が大切です。

💡お子さんの今の状態に合わせて、「語彙力」も「感情理解」も、やさしく育てていきましょう。
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