きらめきでは、
終わりの会の前に、みんなで簡単なお掃除をしています。

掃除カードを見て、どの掃除をしたいかを話し合って決めます。

ロッカーを拭いたり、
机を拭いたり、
洗面台を一生懸命きれいにしてくれています。

一見すると
「お手伝い」や「生活習慣」
のように見えるこの時間ですが、実はここには、
運動機能や言語機能につながる大切な要素がたくさん詰まっています。

前かがみになって拭く、腕を前後に動かすといった動作
は、体を支えるために自然と体幹を使います。

体幹が安定すると、姿勢が保ちやすくなり、呼吸も安定します。

これは、発声や発語の土台としてとても重要な要素です。

また、
「ここを拭こう！」
「次はあっち！」
「終わったら戻そうね！」
といった会話の流れの中で、動作と言葉が結びつく経験が生まれます。

実際に体を動かしながら言葉を聞くことで、指示の理解や語彙の定着もしやすくなります。

さらに、
「きれいになったね！」
「ありがとう！」
「気持ちいいね！」
といったやり取りを通して、言葉のキャッチボールや達成感の共有も自然に起こります。

これは、机上の課題だけでは得にくい、生活の中で育つ言語経験です。

きらめきでは、掃除を単なる作業としてではなく、

体を使い、言葉を使い、人と関わる大切な療育の時間として位置づけています。

これからも、日常の一つひとつを大切にしながら、子どもたちの「できた」を積み重ねていきます。