個別療育をおこなっていると、よく保護者の方から
「おはしの練習をしてほしい」
「えんぴつの持ち方の練習をしてほしい」
とのお話をいただきます。
おはしを使って食事ができるようになること、正しくえんぴつを持てるようになることは、幼児期にできるようになってほしい大きな要素ですよね。
では、おはしやえんぴつが使えるようになるには、どのような練習が必要になるのでしょうか?
ただただやみくもにおはしやえんぴつの練習を続けても、じょうずに使えるようにはなりません。
お子さんの発達の進み具合に合わせた促しが、とても重要になってきます。
ここで、添付させていただきました画像をご覧ください。
これは、運動の発達がどのように進んでいくのかを絵で表したものです。
見ていただきました通り、運動の発達は、身体の中心から抹消へと進んでいきます。
これを手の発達で考えてみますと、
肩 → 腕 → 手(指先)
へと発達が進むことになります。
上記のとおり、発達には順番があります(一部発達の順番が前後するケースもあります)ので、例えば、まだ発達が腕までしか進んでいないお子さんに、いきなりおはしやえんぴつの練習をおこなっても、身体の準備がまだできていないため、意味を持たなくなってしまうのです。
おはしやえんぴつなどを使う動きを『微細運動』といいますが、この微細運動ができるようになるには、上記運動の発達図からもわかりますとおり、身体を大きく使った動きである『粗大運動』ができるようになることが大切になります。
ほーぷでは、お子さん一人ひとりの発達段階に合わせた『粗大運動』と『微細運動』を取り入れることで、手指の巧緻性のお困りごとへアプローチをしていきます。
手先の巧緻性
教室の毎日
25/05/10 10:32
