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前庭覚について

教室の毎日
今日は、前回少し触れさせていただきました、感覚の一つである『前庭覚』についてのお話をさせていただきます。
『前庭覚』って、本当に聞きなれない言葉ですよね?
前回同様に、『前庭覚』とは何か?、を調べてみますと、
「重力の刺激を受け、身体のバランスや動きを感じ取る感覚」
と出てきます。固有受容覚よりは少しイメージがしやすいでしょうか?
例えば「バランスボールに座る」という動きで考えてみたいと思います。このとき、「ああしてこうしたらバランスがとれる!」なんて、いちいち頭で考えてバランスを取ろうとしているわけではなく、身体が自然にバランスをとろうとしますよね?これは『前庭覚』が無意識に働いているから可能になるのです。(もちろん、バランスをとるためにどう身体を動かせばよいのかは、『固有受容覚』にも関係しています。)
身体のバランスを保とうとするためにとても大切な『前庭覚』ですが、これがうまく働かないとどうなるのでしょうか?
今回も「過敏性(感覚刺激が入り過ぎる状態)」「鈍麻性(感覚刺激を感じにくい状態)」の二つに分けて考えてみたいと思います。
『前庭覚の過敏性』があると、重力に対する刺激やバランスをとろうとする動きに対して慎重になる傾向があります。具体的には、高さや揺れに対して極端に怖がる(ブランコやジャングルジムが苦手)傾向がみられたり、不安定なところ(バルーンマット等)を歩いたりすることを避ける傾向などがみられます。
反対に『前庭覚の鈍麻性』があると、重力に対する刺激やバランスをとろうとする動きを過剰に求めてしまうため、高いところに上りたがったり、くるくる回転し続ける、ジャンプし続ける、等の動きが多くみられます。
実際に支援をおこなっていると、回転を好んでずっとくるくるしているお子さんや、高いところに上って、そこからジャンプをして楽しむお子さんによく出会います。このようなお子さんは、『前庭覚』への刺激を求めていますので、まずは好きな動きを十分におこなってもらい、欲求を満たします。その欲求が満たされてから、着席等の落ち着いた動きを促すと、比較的スムーズにおこなうことができます。
また『前庭覚の過敏性』があるお子さんはとても慎重で、遊具であそぶときなどに抵抗感がみられることが多くありますので、支援者が横につき、スモールステップで少しずつチャレンジしていけるよう促すことが大切になります。
『前庭覚』の働きについて、少しイメージがつきやすくなりましたでしょうか?

今日は『前庭覚』についてのお話をさせていただきました。
次回は『触覚』についてお話させていただきたいと思います。
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